歌う霧島
のど自慢の多い相撲界で、霧島はあまり歌いたがらないのが特徴でしたが、歌っている場面を二つ、ここに収録してみました。
1987年(昭和62年)2月14日、銀座のスエヒロで開催された、菜穂子夫人との結婚披露宴で、余興に歌ったものです。霧島27歳の歌声です。男の肩と背中には
男の胸の奥の奥
その時々の夢がある
過去も未来もぼんやりと
忘れてしまう時がある
ゆらゆらゆら
たばこの煙
見つめてる愛に夢がある
お前のなまり、かおりの中で
安らぎもある
1996年(平成8年)3月場所の千秋楽で、引退を表明したあと、打ち上げパーティーで歌っ たものです。収録できたのは、たった数秒の、ごく短いものですが、なにか霧島の人生観と悲哀が凝縮されている感じです。歌っている霧島の背中の後ろに、菜 穂子夫人が泣きぬれているのがテレビに写っていました。夢だろうと うつつだろうと