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情報さまざま

霧島の出した本



  • 『踏まれた麦は強くなる』(日本語版とフランス語版)
  • 『写真集 <霧島> 』  (詳細はここ

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    フランス語は「表示」メニューで文字コードセットを「欧米」(ISO8859-1) にして読んでください。
    将来は英語ページもつくる予定です。

     
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    『踏まれた麦は強くなる』(右が原版、左はフランス語版)
          


     力士霧島が、子供のときから引退直前までの半生を語ったものです。
     なんの気取りもない、淡々とした語り口はまさに絶品で、巻頭から読者を引きつけ、一気に読ませ、感動を呼びおこします。

     原版は、フランスの大学で、日本語教材として1997年に採用。力士の本が大学の教科書になったのは、世界でも空前絶後のことです。
     フランス語版は、『ある力士の自叙伝』と題され、詳しい解説と注釈つきで、相撲のことをまったく知らない読者 でも完全に理解できるように配慮されています。フランスでは初の本格的相撲紹介書として、大きな反響を呼び、版を重ねています。現在では、増補新版が縮刷 本になって出ています。
     表紙の霧島の写真が、それぞれの本の見開き側を向いているのもおもしろいことです。
     なお、フランスのシラク大統領はこの本に感動して何度も何度も繰り返して読み、「もし政治家になっていなかったら、私は力士になりたかった」と記者会見で述べ、橋本元総理が訪仏したときには、大統領みずから献呈しています。
     橋本さんの方は、なぜもらったのか、その場ではわからなかったのですが、日本へ帰ったあとで読んでみると、思わず感動に涙を流してしまい、霧島に親書を送って感激をつたえ、わざわざ自分で霧島に会いに行っています。(この親書と訪問時の記念写真は、両国の「ちゃんこ霧島」に保存されています。)
     
     

    原版
    株式会社 ザ・マサダ  初版1996年4月5日発行
    194×136mm    本文+写真+付表230ページ    定価1400円
     

    フランス語版
    フランス ピキエ社  初版1998年1月15日発行
    205×131mm    本文240ページ+写真12ページ    定価139フラン
    増補改訂版 フランス ピキエ新書 2001年1月27日発行
    170×110mm    本文263ページ+写真12ページ    定価55フラン
     
     


    霧島一博『踏まれた麦は強くなる』原版


    注文は一般書店、または発行元(03-3262-2973)へ。
    また、たとえばAmazonなどでも注文できます。
     
     

    フランス語版『踏まれた麦は強くなる』

    KIRISHIMA Kazuhiro, MEMOIRES D'UN LUTTEUR DE SUMO

    フランス ピキエ社  初版1998年1月15日発行
    205×131mm    本文240ページ+写真12ページ    定価139フラン
    増補改訂版 フランス ピキエ新書 2001年1月27日発行
    170×110mm    本文263ページ+写真12ページ    定価55フラン
     
     

    裏表紙の解説ページ

    (裏表紙フランス語解説の翻訳)

     現役力士が本を出すことは、異例のことである。この本は、ファンから慕われ、まるで神さまのように敬愛されてきた、三十七歳の元大関が出版したものである。
     それにしても、番付を一枚、また一枚とよじ昇って行くためには、霧島はきびしい修練にたえて行かなければなら なかった。強制給餌を思わせるような食事法、つらい稽古の試練を乗り越えながら、どんなことにも打ち勝てるような精神力をつちかって行った。「相撲に勝つ ことは、自分に克つことだ」からだ。これは、あの五メートルにも満たない空間でくりひろげられる、十秒も続かない闘いにあたって、一世の名力士たちが、つ ねに座右の銘として来たことばなのである。
     これは生き証人のまれに見る証言である。相撲用語集、詳細な史的解説、技の説明などを通じて、相撲という、芸 術にも比すべき無二のスポーツがわかるように配慮されているこの本によって、読者は、今まで外部の人間には堅く閉ざされていた謎の相撲の世界に、秘密の楽 屋口から入っていくという特権を手にすることができるのである。
    最低のフランス語の知識がある方のための注文の方法
     
     

    『写真集 <霧島> 』

     霧島は序文の中で、「気心の知れた友人のアルバムを、気軽に楽しむような気持ちでページをめくっていただきたいと思う。」と述べ、それぞれの章に解説文をつけ加えています。
     その中でも、「土俵は不思議な空間」で始まる文は逸品で、卓越した相撲理論家としての霧島の一面がよく出ているものです。

     霧島ファンにとっては欠かせない一冊ですが、現在は手に入りにくく、値段もひどく高いのは、まことに残念なことです。
    株式会社 ぶんか社  初版1996年11月15日発行
      371×264mm 箱入り豪華本 極厚アート紙144ページ 定価12000円
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