陸奥部屋ニュース
バックナンバー




 陸奥部屋ニュースは、2000年5-6月から始めたものですが、やや古くなったニュースについてのお問い合わせが意外に多いので、全部をこのページにまとめました。陸奥部屋の歩みを回顧する資料としてお読みください。

(ニュースは、新しいものからならべてあります。その時々の記録を保存するため、原文のまま引用しましたので、同じ形式の繰り返しがありますが、御了承ください。)
        
フランス語は「表示」メニューで文字コードセットを「欧米」(ISO8859-1) にして読んでください。


2000-2003        2004-2006    2007-2008    2009-2010    2011-2014      2015-2017       2018-2019       2020−2021   
 
 
 
 
 
 
 

陸奥部屋ニュース - 2003年12月

新番付発表

西前頭八枚目    十文字

東十両筆頭     豊桜

東幕下六枚目    琉鵬
東幕下十五枚目   霧の海
東幕下二十九枚目  白馬
西幕下五十枚目   霧の若

東三段目二枚目   霧の藤
西三段目六枚目   星誕期
西三段目五十三枚目 山竜
西三段目百枚目   土佐

西序二段二十二枚目 霧桜
西序二段三十枚目  霧錦
西序二段六十四枚目 桜島
東序二段八十三枚目 霧美山

東序ノ口六枚目   霧昇
東序ノ口十二枚目  霧丸
東序ノ口十三枚目  天心

 2004年初場所の新番付は、不運なニュースでいっぱいのように見えます。豊桜が たった半枚の差で十両におとされたのをはじめ、霧の藤と星誕期までが幕下の座を失って三段目に落ちるなど、悪いことが重なりました。霧の藤は若いので、ヘ ルニアが治ればなんの心配もないと思われますが、星誕期の方は歳が災いする恐れが多く、文字通りの危機状態で、見ている方が辛い思いがします。わずかに慰 められるのは、白馬と霧の若が番付運にめぐまれ、思ったよりあがったことでしょうか。
 とにかく、一同気を落さないで、地味に将来を築き上げて行くことを、心から祈るばかりです。
 
 

陸奥部屋ニュース - 2003年11月

九州場所の成績順

 2003年九州場所の成果は次の通りです。

6-1   山竜
5-2   白馬、土佐、桜島
8-7  十文字
4-3  琉鵬、霧の海、霧の若

6-9   豊桜
3-1-3 霧丸
3-3-1 霧桜
3-4 霧錦、霧美山、天心
2-5 霧昇
1-6 星誕期
0-1-6休 霧の藤


九州場所までの総決算

 2003年九州場所千秋楽までの通算成績は次の通りになります。

(勝率は通算出場回数に対する累計勝ち星数の割合です。)

2002年       2003年     
力士名  位階     初  春   夏 名古屋 秋 九州 初  春 夏 名古屋  秋  九州  勝率/出場回数

十文字 前頭  東10 6-9 11-4 6-9 5-10 10-5 8-7 5-10 9-6 8-7 6-9 7-8 8-7 53.4% 655
豊桜  前頭  東14 3-4 6-1 7-0 5-10 11-4 7-8 4-11 5-2 9-6 9-6 10-5 6-9 53,9% 709

琉鵬  幕下  東11 2-5 4-3 5-2 4-3 4-3 5-10 2-5 6-1 3-4 3-4 5-2 4-3 53.6% 444
霧の藤 幕下  東20 0-7 4-3 4-3 4-3 5-2 3-4 4-3 1-6 6-1 5-2 3-4 0-1-6 56.4% 181
霧の海 幕下  西23 5-2 5-2 4-3 3-4 2-5 3-4 3-4 5-2 5-2 5-2 3-4 4-3 59.0% 324
星誕期 幕下  西39 5-2 3-4 5-2 3-4 6-1 2-5 3-4 3-4 4-3 4-3 3-4 1-6 52,8% 811
白馬  幕下  西52 4-3 2-5 4-3 2-5 6-1 5-2 4-3 4-3 3-4 3-4 3-4 5-2 57.7% 149

霧の若 三段目 西4 4-3 3-4 4-3 5-2 2-5 5-2 2-5 3-4 5-2 4-3 3-4 4-3 55.1% 196

霧桜  序二段 西7 3-4 2-5 5-2 3-3-1 4-3 2-5 5-2 3-5 4-3 3-4 6-1 3-3-1 46.6% 191
霧錦  序二段 東12 5-2 5-2 4-3 4-3 2-5 4-3 2-5 2-5 5-2 3-4 5-2 3-4 50.0% 182
山竜  序二段 西17 3-4 4-3 2-5 5-2 4-3 1-6 3-4 0-1-6 休場 6-1 4-3 6-1 48.9% 309
土佐  序二段 西41 2-5 3-4 5-2 3-4 4-3 6-1 3-4 1-6 2-5 4-3 3-4 5-2 51.1% 196
霧美山 序二段 西64 3-4 3-4 5-2 3-4 1-6 休場 5-2 3-4 4-3 2-5 4-3 3-4 46.1% 189
霧昇  序二段 西106 5-2 3-4 3-4 5-2 休場 5-2 2-5 3-4 3-4 4-3 3-1-1 2-5 46.4% 235

桜島  序ノ口 東5 5-2 4-3 2-5 3-4 3-4 5-2 2-5 5-2 2-5 3-4 3-4 5-2 45.5% 198
霧丸  序ノ口 西11 2-5 3-4 3-4 4-3 1-6 3-4 5-2 3-4 3-4 3-4 3-4 3-1-3 45.0% 109
天心  序ノ口 東15 -- 4-3 2-4-1 3-4 3-4 44.5% 27

(11月5日)
九州場所前のニュースさまざま

 九州場所の取り組みと成績の詳細は、毎日別ファイルとして掲載してあります。
 新入幕決定の豊桜は、ひじの怪我もなおり、体調も快調だとのことです。
 他の一同も元気ですが、霧丸だけが肺炎で加療中です。九州場所出場は無理でしょう。

 陸奥親方は九州場所二日目(11月10日)に、NHKテレビの解説に出演の予定です。錦島親方は九州場所担当のため、用事に追われ、解説に出演する余裕がないとのことで、残念ながら今回は、錦島親方の姿は見られません。・/font>

 千秋 楽打ち上げパーティーは、千秋楽の11月23日7時ごろから、福岡ドームの近くのホテルシーホークリゾートで開催されます。チケット(15000円)は会 場入口の受付でだれでも買えます。親方をはじめ全員が参加しますので、記念写真をとったり、サインをもらったりするためにはまたとないチャンスです。こ ぞって御参加ください。

 場所 後、12月はじめから14日まで、陸奥部屋は師匠の郷里である鹿児島県姶良郡牧園町で恒例の冬合宿を行います。合宿中は稽古が見られる他、ちゃんこ会など の行事が開かれます。場所は高千穂国民休養地です。詳しくは、牧園町役場企画課(0995-76-2704)にお電話ください。

 12月16日には東京に戻る予定です。
 
 

陸奥部屋ニュース - 2003年10月

九州場所番付発表、豊桜新入幕

 つい に豊桜の新入幕がめでたく決定しました。入門以来、実に88場所をかけた、史上第三位のスロー出世です。これは豊桜が本当の意味の苦労人で、長年月の間い ろいろな辛いことに耐え抜いて来たことをあらわすものです。本当におめでとうございます。これについては、次ぎのようなメッセージが届いています。

やりましたね!
 番付発表でしたね。
 豊桜、これで決定です、良かった♪ ホッとしました。
 どうにか、一場所でも多く幕内で取ってほしいですね。」
 以下に新番付を転載します。
東前頭十枚目 十文字
東前頭十四枚目 豊桜(自己最高位)

東幕下十一枚目 琉鵬
東幕下二十枚目 霧の藤
西幕下二十三枚目 霧の海
西幕下三十九枚目 星誕期
西幕下五十二枚目 白馬

西三段目四枚目 霧の若

西序二段七枚目 霧桜(自己最高位)
東序二段十二枚目 霧錦
西序二段十七枚目 山竜
西序二段四十一枚目 土佐(肥後錦から本名に戻る)
西序二段六十四枚目 霧美山
西序二段百六枚目 霧昇

東序ノ口五枚目 桜島
西序ノ口十一枚目 霧丸
東序ノ口十五枚目 天心


(10月20日)
豊桜への応援メッセージ

 10月27日の番付発表を待ち切れないでいるところに、巡業先から次のメッセージと写真を今日いただきましたので、ここに転載します。

「初めまして 広島県福山市に住む 主婦です。

 本日 岡山県 鴨方にて行なわれました地方巡業鴨方場所に友人と4人で行ってきました。
 午前中 支度部屋(テント)より出てこられた 豊桜関と一緒に写真を撮らせていただき、広島出身の方と知りました。
 とても気さくな方で 相撲甚句の時に「豊桜」と声援を送ると小さく手を振っていただき、また十両土俵入りの時の声援にも手を振っていただくやら 帰り際には Vサインまでしていただきました。
 地方巡業の為 桝席(4人で54000円)と言っても 平坦でブルーシートの舛席に、がっかりしましたが、声援に応えて頂きとても嬉しかったです。
 これからは 広島県の郷土力士ですので TVの前で声援を送らせていただこうと思います。
(・・・って NHKのローカルニュースでは 郷土力士の勝敗を場所中に言っているのに 今まで気がつかず 申し訳無さでイッパイなんですが・・・) 
 添付画像は 相撲甚句の後の退場画像です。座った席が 正面だったのですが、方向が西向きに土俵を見る形の為 逆光で暗いです。また、対戦画像は暗くて撮影できず残念でした。

 追伸:現役時代の 霧島関も 応援してました。」


 
 
 
 
 
 

陸奥部屋ニュース - 2003年9月

秋場所の成果

 秋場所の成績順は

6-1  霧桜
10-5  豊桜
5-2  琉鵬
     霧錦
4-3  山竜
    霧美山   (以上 勝ち越し)
7-8  十文字
3-1-3  霧昇
3-4   霧の藤
    霧の海
    星誕期
    白馬
    霧の若
    肥後錦
      桜島
    霧丸
    天心
 これを見るとわかるように、今場所の最大の特徴は、大負けをした力士は一人もいないということではないでしょうか。これはそれぞれが着実に実力をつけていることを証明するものです。いい徴候と考えていいでしょう。
 霧桜が六勝一敗をあげたのは、本人にとっては入門以来はじめての記録です。これが本物の自信につながって行くことを、願ってやみません。
 最大の関心事は、豊桜が奇跡といえる好成績をあげたことです。八日目までは予断を許さない状況だったのが、九日目からは七連勝をあげ、内容としても申し分のない相撲をとりつづけたことは、賞賛に値するものです。
 残る問題は、豊桜の入幕が実現するかということです。月刊「相撲」によれば、入幕は確実とのことですが、番付上は、十両から幕内に上がる資格のある人は四名もあるのが、いささか心配です。

秋場所までの通算データ

 2003年秋場所千秋楽までの通算成績は次の通りになります。

(勝率は通算出場回数に対する累計勝ち星数の割合です。)

2002年       2003年    
力士名  位階     初  春   夏 名古屋 秋 九州 初  春 夏 名古屋 秋  勝率/出場回数

十文字 前頭  西 8 6-9 11-4 6-9 5-10 10-5 8-7 5-10 9-6 8-7 6-9 7-8 53.4% 640

豊桜  十両  西 2 3-4 6-1 7-0 5-10 11-4 7-8 4-11 5-2 9-6 9-6 10-5 54.2% 694

霧の藤 幕下  東12 0-7 4-3 4-3 4-3 5-2 3-4 4-3 1-6 6-1 5-2 3-4 56.4% 181
霧の海 幕下  西16 5-2 5-2 4-3 3-4 2-5 3-4 3-4 5-2 5-2 5-2 3-4 59.0% 317
琉鵬  幕下  東20 2-5 4-3 5-2 4-3 4-3 5-10 2-5 6-1 3-4 3-4 5-2 53.5% 437
星誕期 幕下  東28 5-2 3-4 5-2 3-4 6-1 2-5 3-4 3-4 4-3 4-3 3-4 53.1% 804
白馬  幕下  東41 4-3 2-5 4-3 2-5 6-1 5-2 4-3 4-3 3-4 3-4 3-4 57.0% 142
霧の若 幕下  西51 4-3 3-4 4-3 5-2 2-5 5-2 2-5 3-4 5-2 4-3 3-4 55.0% 189

肥後錦 序二段 西18 2-5 3-4 5-2 3-4 4-3 6-1 3-4 1-6 2-5 4-3 3-4 50.3% 189
山竜  序二段 西41 3-4 4-3 2-5 5-2 4-3 1-6 3-4 0-1-6 休場 6-1 4-3 48.0% 302
霧錦  序二段 東51 5-2 5-2 4-3 4-3 2-5 4-3 2-5 2-5 5-2 3-4 5-2 50.3% 175
霧桜  序二段 西81 3-4 2-5 5-2 3-3-1 4-3 2-5 5-2 3-5 4-3 3-4 6-1 46.2% 186
霧昇  序二段 西89 5-2 3-4 3-4 5-2 休場 5-2 2-5 3-4 3-4 4-3 3-1-1 46.9% 228
霧美山 序二段 西93 3-4 3-4 5-2 3-4 1-6 休場 5-2 3-4 4-3 2-5 4-3 46.2% 182
桜島  序二段 東108 5-2 4-3 2-5 3-4 3-4 5-2 2-5 5-2 2-5 3-4 3-4 44.5% 191
霧丸  序二段 西116 2-5 3-4 3-4 4-3 1-6 3-4 5-2 3-4 3-4 3-4 3-4 43.8% 105

天心  序ノ口 東 10 -- 4-3 2-4-1 3-4 45.0% 20

 相撲誌での話題として、NHK大相撲中継9月号では、陸奥部屋の紹介記事が全員揃った写真と共に、掲載されています。

秋場所前の状況

 今日、九月五日、星誕期は38歳の誕生日を迎えます。
 部屋の一同はみんな元気で場所に出場するそうです。
 場所の成果は毎日の秋場所の詳細成績表を見てください。
 十月十九日以降は、九州場所に移動することになります。 

親方のテレビ、ラジオ出演

 陸奥親方の出演は次のようになっています。
   二日目 9月8日夜(月) 大相撲ダイジェスト
   三日目 9月9日 (火) NHKラジオ解説 16時-18時

 大相 撲ダイジェストは、半世紀もつづいた番組ですが、秋場所かぎりで終わることになります。そのため、8日の番組では、陸奥親方の現役時代のことが数コマは いっています。最後の土俵、断髪式の様子も出ました。更に、霧島の初土俵の思い出として、同じ場所での貴ノ花と北の湖との対戦で貴ノ花の優勝が決まった場 面も放映されました。陸奥親方のコメントによると、北の湖の現役引退が自分の入幕から三場所後だったために、横綱北の湖との取り組みがかなわなかったのが 残念だということでした。

 また錦島親方は、九州場所担当になっているため、9月9日に九州へ出発をすることになり、秋場所中は東京にはいませんので、テレビ解説はありません。ファンはがっかりするでしょうし、九州での滞在は三ヶ月にもなるそうで、ご家族にとってもたいへん辛いことでしょう。

千秋楽打ち上げパーティー

 恒例の陸奥部屋打ち上げパーティーは、千秋楽9月21日の午後6時半ごろから、両国駅西口南側すぐの、ホテルベルグランデで開かれます。予約のない方でもかまいませんので、こぞって御出席ください。

欧州で霧島人気上昇

 フラ ンスとドイツで文化テレビとして高い評価をうけているアルテが、最近、陸奥部屋を取材に来ました。定期番組「世紀の対決」の枠の中で、霧島と小錦をとりあ げようというものです。霧島の著書、『踏まれた麦は強くなる』のフランス語版が、ヨーロッパ唯一の本格的相撲紹介書として声価が高いことはよく知られてい る通りで、史上に残る他の名取組に優先するものとして、アルテがとくに霧島を取り上げて日本の相撲を紹介しようというのは、注目に値します。
 
 

陸奥部屋ニュース - 2003年8月

秋場所番付

 8月25日発表の番付順は次の通りです。

西前頭八枚目    十文字
西十両二枚目    豊桜

東幕下十二枚目   霧の藤
西幕下十六枚目 霧の海
東幕下二十枚目 琉鵬
東幕下二十八枚目 星誕期
東幕下四十一枚目 白馬
西幕下五十一枚目 霧の若

西序二段十八枚目 肥後錦
西序二段四十一枚目 山竜
東序二段五十一枚目 霧錦
西序二段八十一枚目 霧桜
西序二段八十九枚目 霧昇
西序二段九十三枚目 霧美山
東序二段百八枚目 桜島
西序二段百十六枚目 霧丸

東序ノ口十枚目 天心

 豊桜、霧の藤が揃って自己最高位を更新していることは特に注目すべきで、豊桜は十両二枚目、霧の藤は幕下上位に進出しています。
         
合宿の写真

 以下は今年の合宿中の岐阜県にある蛭ヶ野(ひるがの)高原の写真です。合宿は今日8月11日まででした。

写真をクリックすると普通のサイズの写真が見られます。ここに戻るには、ブラウザ−の「戻るキー」を押して下さい。

また、大きなファイルのダウンロードに困らない方は、ここをクリックして下さい。もっと、ずっと精密で大きい写真をご覧になれます。
 


 
 

陸奥部屋ニュース - 2003年7月

名古屋場所の成績

 詳細成績は、別ファイルとして記載しています。

名古屋場所までの通算データ

 2003年名古屋場所千秋楽までの通算成績は次の通りになります。

(勝率は通算出場回数に対する累計勝ち星数の割合です。)

2002年       2003年   

力士名  位階   初  春   夏 名古屋 秋 九州 初  春 夏 名古屋 勝率/出場回数

十文字 前頭 東 6 6-9 11-4 6-9 5-10 10-5 8-7 5-10 9-6 8-7 6-9 53.6% 625
豊桜  十両 西 5 3-4 6-1 7-0 5-10 11-4 7-8 4-11 5-2 9-6 9-6 53.9% 679

琉鵬  幕下 東12 2-5 4-3 5-2 4-3 4-3 5-10 2-5 6-1 3-4 3-4 53.3% 430
霧の藤 幕下 西20 0-7 4-3 4-3 4-3 5-2 3-4 4-3 1-6 6-1 5-2 56.9% 174
霧の海 幕下 東27 5-2 5-2 4-3 3-4 2-5 3-4 3-4 5-2 5-2 5-2 59.4% 310
白馬  幕下 西33 4-3 2-5 4-3 2-5 6-1 5-2 4-3 4-3 3-4 3-4 57.8% 135
星誕期 幕下 西34 5-2 3-4 5-2 3-4 6-1 2-5 3-4 3-4 4-3 4-3 53.2% 797

霧の若 三段目西 2 4-3 3-4 4-3 5-2 2-5 5-2 2-5 3-4 5-2 4-3 55.5% 182

霧錦  序二段東26 5-2 5-2 4-3 4-3 2-5 4-3 2-5 2-5 5-2 3-4 49.4% 168
肥後錦 序二段東43 2-5 3-4 5-2 3-4 4-3 6-1 3-4 1-6 2-5 4-3 50.5% 182
霧桜  序二段西54 3-4 2-5 5-2 3-3-1 4-3 2-5 5-2 3-5 4-3 3-4 44.7% 179
霧美山 序二段西61 3-4 3-4 5-2 3-4 1-6 休場 5-2 3-4 4-3 2-5 45.7% 175
桜島  序二段東89 5-2 4-3 2-5 3-4 3-4 5-2 2-5 5-2 2-5 3-4 44.6% 184
霧丸  序二段西103 2-5 3-4 3-4 4-3 1-6 3-4 5-2 3-4 3-4 3-4 43.9% 98
天心  序二段西107 -- 4-3 2-4-1 46.2% 13
霧昇  序二段東119 5-2 3-4 3-4 5-2 休場 5-2 2-5 3-4 3-4 4-3 46.4% 224
山竜  序ノ口西 4 3-4 4-3 2-5 5-2 4-3 1-6 3-4 0-1-6 休場 6-1 47.8% 295

名古屋場所前の状況

 三月 場所から二場所休場した山竜は、また元気になって出席できるようになりました。その代わり、新弟子の天心が麻疹にかかって、数日休場になりますけれども (※)、その他のみんなは元気で頑張りそうです。最高位になる十文字、豊桜、霧の藤などは、熱戦が期待されますけれども、ちょっと緊張の場所になりそうで す。

※7日の情報によると、天心は三日目から出場になります。自分の初日の取組みに欠場しただけになります。

親方のテレビ、ラジオ出演予定

 陸奥親方の出演予定は次のようになっています。
   二日目 7月7日 (月) NHKテレビ正面解説 (16時-18時)
三日目 7月8日夜(火) 大相撲ダイジェスト
 また錦島親方は、次の通り、NHKテレビ大相撲中継で解説をする予定です。
   三日目 7月8日(火)  午後1時からNHK衛星中継(BS)正面解説
   十日目 7月15日(火)  NHKテレビ十両取組
 

千秋楽打ち上げパーティー

 恒例 の陸奥部屋打ち上げパーティーは、千秋楽7月20日の午後6時半ごろから、いつもの場所で行われるのですが、ホテルの名前だけが変わって、「アパホテル」 という名前になりました(旧不二パークホテル)。平年のようにいつも盛んな名古屋打ち上げパーティーになりますように、みんなで参加しましょう。

場所後の合宿
 場所が終わってから、全員が蛭ヶ野(ひるがの)高原という岐阜県北西部の、山の中の静かで、涼しそうな所で合宿する予定です。
 
 

陸奥部屋ニュース - 2003年6月

名古屋場所番付

 陸奥部屋力士の新番付順は、次のようになります。

十文字   東前頭六枚目

豊桜    西十両五枚目

琉鵬    東幕下十二枚目
霧の藤   西幕下二十枚目
霧の海   東幕下二十七枚目
白馬    西幕下三十三枚目
星誕期   西幕下三十四枚目

霧の若   西三段目二枚目

霧錦    東序二段二十六枚目
肥後錦   東序二段四十三枚目
霧桜    西序二段五十四枚目
霧美山   西序二段六十一枚目
桜島    東序二段八十九枚目
霧丸    西序二段百三枚目
天心    西序二段百七枚目
霧昇    東序二段百十九枚目

山竜    西序ノ口四枚目

 十文字、豊桜、霧の藤及び天心が最高位になります。山竜は三段目から、二場所の休場で、とうとう序ノ口まだ落ちてしまいました。
 
 

陸奥部屋ニュース - 2003年5月

夏場所の成績

 詳細成績は、別ファイルとして記載しています。
 この場所は10人も勝越して、特別に良好な成績の場所でした。

夏場所までの通算データ

 2003年夏場所千秋楽までの通算成績は次の通りになります。

(勝率は通算出場回数に対する累計勝ち星数の割合です。)

2002年       2003年   

力士名  位階   初  春   夏 名古屋 秋 九州 初  春 夏 勝率/出場回数

十文字 前頭 東 9 6-9 11-4 6-9 5-10 10-5 8-7 5-10 9-6 8-7 54.0% 610
豊桜  十両 東12 3-4 6-1 7-0 5-10 11-4 7-8 4-11 5-2 9-6 53.8% 664

琉鵬  幕下 東 7 2-5 4-3 5-2 4-3 4-3 5-10 2-5 6-1 3-4 53.4% 423
白馬  幕下 西26 4-3 2-5 4-3 2-5 6-1 5-2 4-3 4-3 3-4 58.6% 128
霧の海 幕下 東40 5-2 5-2 4-3 3-4 2-5 3-4 3-4 5-2 5-2 59.1% 303
星誕期 幕下 東42 5-2 3-4 5-2 3-4 6-1 2-5 3-4 3-4 4-3 53.2% 790
霧の藤 幕下 西51 0-7 4-3 4-3 4-3 5-2 3-4 4-3 1-6 6-1 56.3% 167

霧の若 三段目東26 4-3 3-4 4-3 5-2 2-5 5-2 2-5 3-4 5-2 55.4% 175

肥後錦 序二段西10 2-5 3-4 5-2 3-4 4-3 6-1 3-4 1-6 2-5 50.3% 175
桜島  序二段東54 5-2 4-3 2-5 3-4 3-4 5-2 2-5 5-2 2-5 44.6% 177
山竜  序二段西54 3-4 4-3 2-5 5-2 4-3 1-6 3-4 0-1-6 休場 46.9% 288
霧錦  序二段東67 5-2 5-2 4-3 4-3 2-5 4-3 2-5 2-5 5-2 49.7% 161
霧桜  序二段東79 3-4 2-5 5-2 3-3-1 4-3 2-5 5-2 3-5 4-3 44.8% 172
霧美山 序二段東87 3-4 3-4 5-2 3-4 1-6 休場 5-2 3-4 4-3 46.4% 168
霧丸  序二段西88 2-5 3-4 3-4 4-3 1-6 3-4 5-2 3-4 3-4 44.0% 91
霧昇  序二段東108 5-2 3-4 3-4 5-2 休場 5-2 2-5 3-4 3-4 46.1% 217
天心  序ノ口西31 -- 4-3 57.2% 7
 

4回取り直しの霧島-水戸泉戦
NHK大相撲中継で再放映

 (5 月13日記) NHK大相撲中継の特別番組、「テレビ50周年もう一度見たい取組」三日目に、昭和63年(1988)夏場所初日の、霧島-水戸泉戦が選ば れ、再放映されました。これは、大相撲中継史上未曾有、3回たてつづけの物言いのため、合計4回の取組が行われたものです。4回とも、水戸泉が寄り倒そう とするところを、土俵際ぎりぎりで霧島が見事にうっちゃったというもので、今見てもどちらが勝ったのかわからない、きわどい大勝負でした。ビデオを繰り返 して見れば、3回目で霧島のうっちゃりが決まっていたのですが、当時の勝負審判がそれを見落として誤審したため、4回目での水戸泉の寄り倒しが 過った記録として残ってしまったものです。重量長身の水戸泉を、軽量の霧島が渾身の力を出してうっちゃる名場面がよみがえったことは、霧島ファンにとって は喜ばしいことです。

夏場所前の状況

 山竜は、春場所以来休場がつづいていましたが、聞いたところでは、左目の網膜剥離のため手術を受け、現在も加療中です。夏場所への出場はとても無理です。回復を祈ります。
 他は一同元気で、今日(5月8日)一日だけ場所前の休養をした他は、毎日懸命に稽古に励んでいます。十文字と豊桜は春日野部屋、出羽の海部屋などへ出稽古に通っていますが、幕下以下の力士はおもに陸奥部屋での稽古です。

親方のテレビ、ラジオ出演予定

 陸奥親方の出演予定は次のようになっています。
   三日目 5月13日夜(火) 大相撲ダイジェスト
   四日目 5月14日 (水) NHKラジオ解説 16時-18時

 また錦島親方は、次の通り、NHKテレビ大相撲中継で解説をする予定です。
   三日目 5月13日(火)  十両取組
   十日目 5月20日(火)  午後1時から衛星中継
 定型にとらわれない名解説がたのしみです。

千秋楽打ち上げパーティー

 恒例の陸奥部屋打ち上げパーティーは、千秋楽5月25日の午後6時半ごろから、両国駅西口南側すぐの、ホテルベルグランデで開かれます。予約のない方でもかまいませんので、こぞって御出席ください。

山形陸奥部屋後援会のホームページ開設

 山形陸奥部屋後援会のホームページが開設されました。このページ同様、みなさんの御後援を期待します。
 
 

陸奥部屋ニュース - 2003年4月

夏場所番付

 陸奥部屋力士の新番付順は、次のようになります。

十文字   東前頭九枚目

豊桜    東十両十二枚目

琉鵬    東幕下七枚目
白馬    西幕下二十六枚目
霧の海   東幕下四十枚目
星誕期   東幕下四十二枚目
霧の藤   西幕下五十一枚目

霧の若   東三段目二十六枚目

肥後錦   西序二段十枚目
桜島    東序二段五十四枚目
山竜    西序二段五十四枚目
霧錦    東序二段六十七枚目
霧桜    東序二段七十九枚目
霧美山   東序二段八十七枚目
霧丸    西序二段八十八枚目
霧昇    東序二段百八枚目

天心    西序ノ口三十一枚目

 十文字が幕内での位階を上げ、豊桜が十両の地位に戻ったことは、当然とはいえ喜ばしいことです。
 琉鵬は大勝ちすれば再十両にも手がとどきそうというところ、白馬は先輩たちをとうとう追い越しました。白馬と桜島は自己最高位です。
 本名で取っていた内山は、今場所から霧丸と改名しました。
 
 

陸奥部屋ニュース - 2003年3月

春場所までの通算データ

 2003年春場所千秋楽までの通算成績は次の通りです。

(勝率は通算出場回数に対する累計勝ち星数の割合です。)

2002年       2003年
力士名  位階   初  春   夏 名古屋 秋 九州 初  春 勝率/出場回数

十文字 前頭 西14 6-9 11-4 6-9 5-10 10-5 8-7 5-10 9-6 54.0% 595

豊桜  幕下 東 2 3-4 6-1 7-0 5-10 11-4 7-8 4-11 5-2 53.6% 649
琉鵬  幕下 西19 2-5 4-3 5-2 4-3 4-3 5-10 2-5 6-1 53.6% 416
霧の藤 幕下 西23 0-7 4-3 4-3 4-3 5-2 3-4 4-3 1-6 55.0% 160
白馬  幕下 東32 4-3 2-5 4-3 2-5 6-1 5-2 4-3 4-3 59.5% 121
星誕期 幕下 西34 5-2 3-4 5-2 3-4 6-1 2-5 3-4 3-4 53.1% 783
霧の海 幕下 西58 5-2 5-2 4-3 3-4 2-5 3-4 3-4 5-2 58.8% 296

霧の若 三段目東13 4-3 3-4 4-3 5-2 2-5 5-2 2-5 3-4 54.8% 168
肥後錦 三段目東71 2-5 3-4 5-2 3-4 4-3 6-1 3-4 1-6 51.2% 168
山竜  三段目東94 3-4 4-3 2-5 5-2 4-3 1-6 3-4 0-1-6 46.9% 288

霧錦  序二段西35 5-2 5-2 4-3 4-3 2-5 4-3 2-5 2-5 48.7% 154
霧桜  序二段西51 3-4 2-5 5-2 3-3-1 4-3 2-5 5-2 3-5 44.2% 165
霧美山 序二段西67 3-4 3-4 5-2 3-4 1-6 休場 5-2 3-4 46.0% 161
内山  序二段西74 2-5 3-4 3-4 4-3 1-6 3-4 5-2 3-4 44.1% 84
桜島  序二段西98 5-2 4-3 2-5 3-4 3-4 5-2 2-5 5-2 45.3% 170
霧昇  序二段東106 5-2 3-4 3-4 5-2 休場 5-2 2-5 3-4 46.2% 210

場所前の状況

 大阪場所を前に、みんな熱心に稽古に励んでいます。

 ひさしぶりに、新弟子が入って来ました。伊東 天心(いとう てんしん)15才です。奄美大島出身で、いかにも南の島の少年らしく褐色の肌、締まった体をしていて、将来有望と期待されます。

 元敷島の錦島親方は、九州場所担当親方となりました。現在のところ客入りのかんばしくないこの場所の経営を改善するため、活躍が期待されます。九月場所が始まったらすぐに九州入りし、三ヶ月は滞在することになるので、なかなか大変です。

 テレビ出演予定

 陸奥親方のテレビ出演予定は、次の通りです。
二日目、3月10日(月)NHKテレビ 正面
三日目、3月11日(火)大相撲ダイジェスト

 錦島親方のテレビ出演予定は、
七日目、3月15日(土)BS放送(幕下以下)
十一日目、3月19日(水)十両取組
 
 

陸奥部屋ニュース - 2003年2月

春場所番付発表

(2月24日)本日発表の番付順は、次の通りです。

十文字  西前頭14
豊桜   東幕下2
琉鵬   西幕下19
霧の藤  西幕下23
白馬   東幕下32
星誕期  西幕下34
霧の海  西幕下58
霧の若  東三段目13
肥後錦  東三段目71
山竜   東三段目94
霧錦   西序二段35
霧桜   西序二段51
霧美山  西序二段67
内山   西序二段74
桜島   西序二段98
霧昇   東序二段106
 十文字は、ようやくのことで幕尻にとどまりました。豊桜は幕下に落ちましたが、今度勝ち越せば十両復帰は十分期待できる地位です。両者とも、なんとしても勝ち越しを目標として、健闘をのぞみます。
 白馬、霧桜、内山は自己最高位に到達しています。

春場所を前に

 陸奥部屋は、2月16日から大阪に移ります。連絡先は、大阪市住之江区北加賀屋2-1-23 大阪陸奥部屋(電話06-6685-5156)です。

 一同の健康状態はおおむね良好です。稽古は朝7時ごろから自由に見学できますので、多数の御参加を期待します。たまに、出稽古のため留守になることがありますので、遠方からの方は前日の夜に電話で確認しておく方が無難です。

 3月6日と16日には、大阪陸奥部屋で午後6時からちゃんこ会が開催される予定です。(要予約。申し込みはマネージャーの携帯電話090-1023-9533へ。会費10000円)
 また、恒例の打ち上げパーティーは、千秋楽の夜6時半以降から、フェイセス月華殿(大阪市天王寺区寺田町1- 7-7 電話06-6771-8731)で開かれます。パーティー券(15000円)は当日、会場入り口でも買えます。記念写真をとったり、サインをも らったりするためにはまたとないチャンスです。

 なお、雑誌「相撲」2003年2月号48ページに、「部屋師匠思い出の一番」として、平成3年1月場所千秋楽に霧島が北勝海を吊り出して優勝をきめた場面が写真入りで紹介され、つづく49ページには「相撲部屋紹介」第2回で陸奥部屋が取り上げられています。
 また、「大相撲」2003年2月号117ページには、NHK緒方喜治アナウンサーの署名記事「注目力士各段ピンアップ」で内山の紹介が出ています。内山のことが記事になったのははじめてで、本人にはどんなにかうれしいことでしょう。
 
 

陸奥部屋ニュース - 2003年1月

初場所の成績

  2003年初場所は、陸奥部屋にとっては痛恨の場所でした。十文字、豊桜が大負けして位階の維持さえあぶない状況に置かれたのをはじめ、琉鵬、霧の若、霧 錦、霧昇も二勝五敗の不成績、星誕期、霧の海、肥後錦、山竜も三勝四敗で負け越しという、まことに不運としか言いようのないような事態となってしまいまし た。
 わずかに慰められるのは、霧の藤、白馬という部屋のホープが四勝三敗で勝ち越し、番付上は最下位におかれていた霧桜、霧美山、内山がそろって五勝二敗をまもって気を吐いたことでした。

通算データ

 2003年初場所千秋楽までの成績通算データは次の通りです。

(勝率は通算出場回数に対する累計勝ち星数の割合です。)

2002年     2003年
力士名  位階   初  春   夏 名古屋 秋 九州 初 勝率/出場回数

十文字 前頭 東11 6-9 11-4 6-9 5-10 10-5 8-7 5-10 53.8% 580

豊桜  十両 西 8 3-4 6-1 7-0 5-10 11-4 7-8 4-11 53.4% 642

琉鵬  幕下 西 4 2-5 4-3 5-2 4-3 4-3 5-10 2-5 53.1% 409
星誕期 幕下 西23 5-2 3-4 5-2 3-4 6-1 2-5 3-4 53.2% 776
霧の藤 幕下 西31 0-7 4-3 4-3 4-3 5-2 3-4 4-3 56.9% 153
白馬  幕下 西40 4-3 2-5 4-3 2-5 6-1 5-2 4-3 59.6% 114
霧の海 幕下 西46 5-2 5-2 4-3 3-4 2-5 3-4 3-4 58.5% 289
霧の若 幕下 東50 4-3 3-4 4-3 5-2 2-5 5-2 2-5 55.3% 161

肥後錦 三段目西50 2-5 3-4 5-2 3-4 4-3 6-1 3-4 52.8% 161
山竜  三段目西75 3-4 4-3 2-5 5-2 4-3 1-6 3-4 47.0% 287

霧錦  序二段東 4 5-2 5-2 4-3 4-3 2-5 4-3 2-5 49.7% 147
桜島  序二段東75 5-2 4-3 2-5 3-4 3-4 5-2 2-5 44.2% 163
霧昇  序二段西89 5-2 3-4 3-4 5-2 休場 5-2 2-5 46.3% 203
霧桜  序二段西92 3-4 2-5 5-2 3-3-1 4-3 2-5 5-2 44.9% 158
霧美山 序二段西110 3-4 3-4 5-2 3-4 1-6 休場 5-2 46.1% 154

内山  序ノ口西16 2-5 3-4 3-4 4-3 1-6 3-4 5-2 44.2% 77

(1月10日記)
初場所の展望

 1月12日から始まる初場所には、一人の休場者もなく全員が出場の予定です。成井改め霧美山は、手術のあと、まだ完全に回復しているとはいえないのですが、ともかく出場の見通しが立ちました。
 各力士の日々の対戦相手、決まり手をふくむ2003年初場所成績は、 千秋楽二日後まで毎日更新しますので、ぜひ御覧ください。    

親方のテレビ、ラジオ出演予定

 陸奥親方のテレビ、ラジオなど出演予定は、今までにわかっている分は次の通りです。

  • 1月14日(火)大相撲ダイジェスト
  • 1月16日(木)NHKラジオ第一

  •  

     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     

    千秋楽打ち上げパーティー

     恒例の打ち上げパーティーは、1月26日午後6時半ごろから、両国駅西口のホテルベルグランデで開催されます。親方はじめ全員が出席します。パーティー券は15000円で、当日会場の入り口で申し込めばだれでも買えます。こぞって御参加ください。
     
     

    陸奥部屋ニュース - 2002年12月

    新番付

     12月24日、予定より一日早く、初場所番付が公表されました。

    十文字  東前頭十一枚目

    豊桜   西十両八枚目

    琉鵬   西幕下四枚目
    星誕期  西幕下二十三枚目
    霧の藤  西幕下三十一枚目
    白馬   西幕下四十枚目  (自己最高位)
    霧の海  西幕下四十六枚目
    霧の若  東幕下五十枚目  (自己最高位)

    肥後錦  西三段目五十枚目
    山竜   西三段目七十五枚目

    霧錦   東序二段枚目   (自己最高位)
    桜島   東序二段七十五枚目
    霧昇   西序二段八十九枚目
    霧桜   西序二段九十二枚目
    霧美山  西序二段百十枚目 (成井 改め)

    内山   西序ノ口十六枚目


    牧園合宿
    (12月7日記)
     現在、陸奥部屋全員が師匠の郷里、鹿児島県の牧園町、高千穂国民休養地で、12月16日まで合宿中です。
     朝稽古見学のほか、いろいろなイベントが企画されています。詳しくは、牧園町役場企画課(0995-76-2704)にお電話ください。
     東京に戻るのは12月17日以降になる予定です。その時、新弟子を一人連れて帰るそうです。この人のデータは分かり次第掲載します。

     

    陸奥部屋ニュース - 2002年11月

    九州場所の成績

     詳細成績は、別ファイルとして記載しています。(千秋楽の二日後まで毎日更新)

     千秋楽までの成績通算データは次の通りです。

    (勝率は通算出場回数に対する累計勝ち星数の割合です。)

       2001年        2002年      
    力士名  位階   初   春   夏  名古屋 秋 九州  初  春  夏 名古屋 秋 九州 勝率/出場回数

    十文字 前頭 西13 8-7 9-6 7-8 4-11 休場 8-7 6-9 11-4 6-9 5-10 10-5 8-7 54.3% 565

    豊桜  十両 西 6 5-10 1-3-11 休場 5-2 4-3 3-4 3-4 6-1 7-0 5-10 11-4 7-8 54.1% 627
    琉鵬  十両 西11 5-2 3-4 3-4 3-4 5-2 4-3 2-5 4-3 5-2 4-3 4-3 5-10 53.5% 402

    星誕期 幕下 西 8 3-4 5-2 3-4 4-3 2-5 3-4 5-2 3-4 5-2 3-4 6-1 2-5 53.0% 769
    霧の藤 幕下 東21 2-5 5-2 6-1 2-5 3-4 7-0 0-7 4-3 4-3 4-3 5-2 3-4 56.8% 146
    霧の海 幕下 西36 2-2-3 2-3-2 休場 4-3 4-3 6-1 5-2 5-2 4-3 3-4 2-5 3-4 58.9% 282

    白馬  三段目西 1 7-0 4-3 4-3 3-4 4-3 4-3 4-3 2-5 4-3 2-5 6-1 5-2 59.8% 107
    霧の若 三段目東12 5-2 6-1 3-4 4-3 4-3 3-4 4-3 3-4 4-3 5-2 2-5 5-2 56.5% 154
    山竜  三段目西39 2-5 1-6 5-2 6-1 3-4 3-4 3-4 4-3 2-5 5-2 4-3 1-6 47.1% 280

    肥後錦 序二段西12 3-4 3-4 5-2 6-1 1-6 2-5 2-5 3-4 5-2 3-4 4-3 6-1 53.2% 154
    霧錦  序二段西27 3-4 休場 休場 休場 休場 前相撲 5-2 5-2 4-3 4-3 2-5 4-3 50.7% 140
    霧桜  序二段東62 2-5 3-4 3-4 4-1-2 3-4 4-3 3-4 2-5 5-2 3-3-1 4-3 2-5 43.7% 151
    成井  序二段西110 5-2 1-6 4-3 4-3 4-3 2-5 3-4 3-4 5-2 3-4 1-6 休場 44.9% 147

    桜島  序ノ口西10 1-3-3 3-4 4-3 休場 休場 前相撲 5-2 4-3 2-5 3-4 3-4 5-2 44.9% 156
    内山  序ノ口東14 --- --- 3-4 3-4 4-3 3-4 2-5 3-4 3-4 4-3 1-6 3-4 41.4% 70
    霧昇  序ノ口西32 2-5 4-3 3-4 休場 休場 前相撲 5-2 3-4 3-4 5-2 休場 5-2 46.4% 194
     
     

    テレビ等の出演予定
     
     (番組編成の都合で、まぎわになってから変更のおそれがありますので、当日の新聞などで確認する必要があります。)
     

  • 琉鵬のことは、二日目の11月11日、NHKテレビ中入り番組の「新十両紹介」に出る予定です。
  • 陸奥親方は、今回は正面解説者として、同じく二日目、11月11日のNHKテレビに登場します。今までの向正面よりは、発言時間も大幅に増えますので、たっぷりと名解説が聞けることでしょう。
  • 大相撲ダイジェストへの陸奥親方出演は、四日目、11月13日に組まれています。
  • NHKラジオへは、六日目、11月15日の予定です。

  •  
  • また、元敷島の富士ヶ根親方も、NHKテレビ(衛星放送の十両取組終了まで)の五日目(11月14日)と十一日目(11月20日)で活躍することになっています。

  •  

     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     

    打ち上げパーティー

     恒例 の打ち上げパーティーは、千秋楽の11月20日6時半ごろから、福岡ドームの近くのホテルシーホークリゾートで開催されます。チケット(15000円)は 会場入口の受付でだれでも買えます。親方をはじめ全員が参加しますので、記念写真をとったり、サインをもらったりするためにはまたとないチャンスです。
     
     

    陸奥部屋ニュース - 2002年10月

    九州場所番付

     10月28日公表の新番付では、陸奥部屋力士の序列は次の通りです。

    十文字  西前頭十三枚目

    豊桜   西十両六枚目
    琉鵬   西十両十一枚目

    星誕期  西幕下八枚目
    霧の藤  東幕下二十一枚目
    霧の海  西幕下三十六枚目

    白馬   西三段目筆頭
    霧の若  東三段目十二枚目
    山竜   西三段目三十九枚目

    肥後錦  西序二段十二枚目
    霧錦   西序二段二十七枚目
    霧桜   東序二段六十二枚目
    成井   西序二段百十枚目

    桜島   西序ノ口十枚目
    内山   東序ノ口十四枚目
    霧昇   西序ノ口三十二枚目

     この中で特に注目される点は、次のようなことです。
  • 十文字 六回目の帰り入幕
  • 琉鵬  新十両
  • 星誕期 幕下上位に
  • 白馬  四十九枚半あがって三段目筆頭
  • 霧の若 幕下から三段目に逆戻り
  • 自己最高位到達  豊桜  琉鵬  霧の藤  白馬  霧桜

  • 陸奥部屋ニュース - 2002年9月

    (9月7日)/(9月15日)/(9月20日)/(9月23日)/(9月25日)

    最近のニュース

    (9月25日)関取昇進が期待されていた琉鵬がついに新十両となることが、相撲協会から公表されました。同日発表になった十両昇進者は計五名ですが、他の四名は再昇進なので、新十両は琉鵬ひとりです。沖縄県出身では、四人目の関取です。
     相撲人生の中で一番うれしいのは、十両になった時だと、親方も自分の本で述べています。それまで無給だったの が正式に給料が出るようになり、大部屋生活を脱して個室が与えられ、付け人に身の回りの世話をしてもらえるし、公式の場では化粧まわし、大銀杏が許される など、力士生活のすべてが変るわけです。本人と家族もさぞ嬉しいことでしょうが、新生陸奥部屋としてもはじめての新十両です。おめでとうございます。

     9月17日、湊富士が引退して立田川を襲名することになり、これにともなって敷島は富士ヶ根親方と改名しました。

      秋場所では、十文字、豊桜、琉鵬、星誕期、霧の藤、白馬、山竜、肥後錦、霧桜の九名がそろって勝ち越しました。このうち、豊桜は十両準優勝の一人で、また 琉鵬は関取昇進が有望視されています。詳しいことは各力士の項に記載してあります。これらを全体として考えると、2002年秋場所は陸奥部屋にとってはき わめて好成績の場所だったといえます。成績順は次のようになります。

    星誕期   6-1
    白馬    6-1
    豊桜     11-4  準優勝
    十文字    10-5
    霧の藤   5-2
    琉鵬    4-3
    山竜    4-3
    肥後錦   4-3
    霧桜    4-3(以上、勝ち越し九名)
    桜島    3-4
    霧の海   2-5
    霧の若   2-5
    霧錦    2-5
    成井    1-6
    内山    1-6
    霧昇    休場
     また、秋場所の日々の成果は、陸奥部屋2002年秋場所の詳細成績として、きわめて詳しい星取り表の形で出ています。

     なお、陸奥部屋は、10月17日に福岡入りし、九州場所後の12月始めから15日までは、師匠の郷里である鹿児島県牧園町で合宿が予定されています。

    通算成績

     千秋楽までの成績および通算データは次の通りです。

    (勝率は通算出場回数に対する累計勝ち星数の割合です。)

       2001年        2002年      
    力士名  位階   初   春   夏  名古屋 秋 九州  初  春  夏 名古屋 秋 勝率/出場回数

    十文字 十両 西 3 8-7 9-6 7-8 4-11 休場 8-7 6-9 11-4 6-9 5-10 10-5 54.4% 550
    豊桜  十両 東12 5-10 1-3-11 休場 5-2 4-3 3-4 3-4 6-1 7-0 5-10 11-4 54.2% 612

    琉鵬  幕下 東 2 5-2 3-4 3-4 3-4 5-2 4-3 2-5 4-3 5-2 4-3 4-3 54.3% 387
    霧の海 幕下 東19 2-2-3 2-3-2 休場 4-3 4-3 6-1 5-2 5-2 4-3 3-4 2-5 59.3% 275
    星誕期 幕下 西25 3-4 5-2 3-4 4-3 2-5 3-4 5-2 3-4 5-2 3-4 6-1 53.5% 763
    霧の藤 幕下 東39 2-5 5-2 6-1 2-5 3-4 7-0 0-7 4-3 4-3 4-3 5-2 57.6% 139
    霧の若 幕下 西51 5-2 6-1 3-4 4-3 4-3 3-4 4-3 3-4 4-3 5-2 2-5 55.8% 147

    白馬  三段目東51 7-0 4-3 4-3 3-4 4-3 4-3 4-3 2-5 4-3 2-5 6-1 59.0% 100
    山竜  三段目西53 2-5 1-6 5-2 6-1 3-4 3-4 3-4 4-3 2-5 5-2 4-3 48.0% 273

    霧錦  序二段西 6 3-4 休場 休場 休場 休場 前相撲 5-2 5-2 4-3 4-3 2-5 50.4% 133
    肥後錦 序二段東35 3-4 3-4 5-2 6-1 1-6 2-5 2-5 3-4 5-2 3-4 4-3 51.7% 147
    成井  序二段西72 5-2 1-6 4-3 4-3 4-3 2-5 3-4 3-4 5-2 3-4 1-6 44.9% 147
    霧昇  序二段西78 2-5 4-3 3-4 休場 休場 前相撲 5-2 3-4 3-4 5-2 休場 46.0% 189
    霧桜  序二段西88 2-5 3-4 3-4 4-1-2 3-4 4-3 3-4 2-5 5-2 3-3-1 4-3 44.4% 144
    内山  序二段西106 --- --- 3-4 3-4 4-3 3-4 2-5 3-4 3-4 4-3 1-6 41.3% 63

    桜島  序ノ口東 1 1-3-3 3-4 4-3 休場 休場 前相撲 5-2 4-3 2-5 3-4 3-4 43.6% 149

    陸奥親方のテレビ、ラジオ出演予定

     陸奥親方は、次の通りテレビ、ラジオに出演します。

    二日目(9月9日) NHKテレビ大相撲中継(総合、衛星、ハイビジョン幕内取組)向正面解説
    六日目(9月13日) NHKラジオ大相撲中継 解説
    八日目(9月15日) 大相撲ダイジェスト 解説
     また、五日目(9月12日)には、NHKテレビ大相撲中継の中入り特集で、「土俵人生・あの時 〜霧島〜」が組まれています。 なお、NHK番組は、国会中継などのため変更されることがありますので、御注意ください。(この番組は、最近のNHK番組表によると、九日目(9月16日)に変更されたようです。)
     
     



    陸奥部屋ニュース - 2002年8月

    (8月12日)
     
     今年は夏の合宿はせず、夏は東京で稽古を続けることになりました。お盆休みには、数日間(8月10日から 16日まで)皆に久しぶりでゆっくりしてもらいたいということで、休暇になります。その時故郷へ帰る人もいますし、部屋に残る人もいます。
     休みの後、土俵の作り直しが予定されています。8月19日に、新しい土が配送され、20日から作り直しが始まります。

     なお、先月の雑誌「相撲」(7月号)に出た陸奥部屋の話題の中で、以下のものがありました。

  • サッカー・ワールドカップ余話―アルゼンチン・チーム裏方として、元星安出寿が活躍(p.114)二年前に引退した星安 出寿のことが雑誌に出るのは、久しぶりです。引退してからは大相撲とはまったく縁を切ってしまい、人生の新しい門出がどんなにむずかしいか、心配だったの ですが、その後コロンビア人の女性と結婚し、第二の人生を日本で送っているそうです。
  • 大相撲サイトは花盛り(p.92)いろいろな相撲サイトを紹介していますが、その中には「霧島と陸奥部屋のページ」のことも書いてあります。
  • 「人間起重機」よ、出てこい!近年吊り出し激減―そのわけは(p.64‐66)吊り上げるためには、持ち上げる力より、 引き付ける力の方が大切であること、吊り上げる瞬間に相手が吊られまいと踏ん張ると逆に吊りやすく、相手に力を抜かれると重く感じて吊りにくくなることな ど、陸奥親方のことばが引用してあり、技、力、タイミングという、相撲の魅力を集約したような「吊り」の復活を願う記事として、注目されます。

  •  

     
     

















    陸奥部屋ニュース - 2002年7月

    名古屋場所の成績

     相撲界全体で休場者の続出したこの名古屋場所は、陸奥部屋にとっても多難な場所でした。
     一番の問題は怪我人の多かったことです。十文字は場所前からのぎっくり腰、豊桜は左腿に怪我をした上、上腕肉 離れ、霧の海は鼻の骨折、白馬は左足首をやられています。肥後錦は右膝の手術を受けたばかり、霧錦も右手首が完全ならず、成井は腰のヘルニア、霧桜も場所 中に足の怪我、霧昇は肘関節にネズミ、その他も、サポーターのない力士はいないほどです。また、原田に続いて、白澤と貴島が引退し、白馬までが重いホーム シックにかかってやる気をなくすという、情けない状況でした。

     このように危機的な状態を考えれば、以下の場所成績は、それほど悪くなかったというべきではないでしょうか。

    6勝1敗  琉鵬(優勝決定戦に参加)
    5勝2敗  霧の若  山竜  霧昇  
    4勝3敗  霧の藤  霧錦     内山

    3勝3敗1休 霧桜
    3勝4敗  霧の海  星誕期 肥後錦  成井  桜島
    5勝10敗  十文字  豊桜 
    2勝5敗  白馬

    引退   貴島   白澤  

    通算成績

     千秋楽までの通算データは次の通りです。

    (勝率は通算出場回数に対する累計勝ち星数の割合です。)

                                       2001年                   2002年
    力士名    位階   初   春   夏  名古屋 秋   九州  初   春  夏  名古屋 勝率/出場回数

    十文字  前頭  東12 8-7   9-6    7-8   4-11   休場  8-7   6-9  11-4   6-9   5-10  54.0%  535
    豊桜   十両 東 8  5-10  1-3-11 休場  5-2    4-3   3-4   3-4   6-1   7-0   5-10  53.8%  597
    霧の海  幕下 西12 2-2-3  2-3-2  休場  4-3    4-3   6-1   5-2   5-2   4-3   3-4   60.1%  268
    琉鵬   幕下 東13  5-2   3-4    3-4    3-4   5-2   4-3   2-5   4-3   5-2   4-3   54.2%  380
    星誕期  幕下 東17  3-4   5-2    3-4    4-3   2-5   3-4   5-2   3-4   5-2   3-4   53.2%  755
    霧の藤  幕下 東45  2-5   5-2    6-1    2-5   3-4   7-0   0-7   4-3   4-3   4-3   56.8%  132

    霧の若  三段目東13  5-2   6-1    3-4    4-3   4-3   3-4   4-3   3-4   4-3   5-2   57.1%  140
    白馬   三段目東26  7-0   4-3    4-3    3-4   4-3   4-3   4-3   2-5   4-3   2-5   57.0%   83
    山竜   三段目東86  2-5   1-6    5-2    6-1   3-4   3-4   3-4   4-3   2-5   5-2   47.7%  266

    肥後錦  序二段西14  3-4   3-4    5-2    6-1   1-6   2-5   2-5   3-4   5-2   3-4   51.4%  140
    霧錦   序二段東27  3-4   休場   休場  休場  休場 前相撲  5-2   5-2   4-3   4-3   51.6%  126
    成井   序二段西54  5-2   1-6    4-3    4-3   4-3   2-5   3-4   3-4   5-2   3-4   46.4%  140
    霧桜   序二段東72  2-5   3-4    3-4   4-1-2  3-4   4-3   3-4   2-5   5-2  3-3-1  43.8%  137
    白澤   序二段東100 5-2   3-4    3-4    5-2   4-3  0-2-5  休場  5-2   休場 引退   52.7%  110
    桜島   序二段西100 1-3-3 3-4    4-3    休場  休場 前相撲 5-2   4-3   2-5  3-4    43.7% 142

    霧昇   序ノ口西 4  2-5   4-3    3-4    休場  休場 前相撲 5-2   3-4   3-4  5-2    46.0%  189
    内山   序ノ口西14  ---   ---    3-4    3-4   4-3   3-4   2-5   3-4   3-4  4-3    44.6%   56
    貴島   序ノ口東34  3-4   1-6    3-4    2-5   4-4   1-6   4-3   休場 1-0-6 引退   31.1%  135
     

    名古屋場所前の状況

     十文字、豊桜は元気で稽古にはげんでいます。霧の海は鼻を骨折しましたが、出場には差し支えないとのことです。肥後錦は膝の手術後のリハビリ中で心配ですが、本人はぜひ出たいと言っているそうです。また成井はヘルニアで腰の状態が悪く、大変なハンディを負っています。

    名古屋場所打ち上げパーティー

     陸奥部屋打ち上げパーティーは、7月21日千秋楽のあと六時半ごろから、名古屋不二パークホテルで開催されます。当日、会場の入口でパーティー券を買うだけで、誰でも参加できます。

    陸奥親方のテレビ、ラジオ出演予定

     陸奥親方は、次の通りテレビ、ラジオに出演します。

    二日目(7月8日) NHKテレビ大相撲中継(総合、衛星、ハイビジョン幕内取組)向正面解説
    六日目(7月12日) NHKラジオ大相撲中継 解説
    八日目(7月14日) 大相撲ダイジェスト 解説

     

    陸奥部屋ニュース - 2002年6月

    豊桜、十両に復帰

     期待されていた通り、豊桜は、七場所ぶりに十両に復帰し、東八枚目に昇進しました。この人の実力から見れば、当然すぎるといえるでしょうが、ファンにとってはまことに喜ばしいニュースです。おめでとうございます。いい名古屋場所となるよう、心から祈ります。

    霧の海、四度目の自己最高位更新

     その他、新番付では、霧の海、琉鵬、霧錦、霧桜が、自己最高位を更新しました。中でも、霧の海の最高位更新は連続四回目です。この上昇気流に乗って、さらに健闘を期待します。

    楢橋、引退

     楢橋は、軽量という大きなハンディを負いながら、長い間、命がけの稽古をつづけ、三段目にまであがっていたのですが、ついに力つきて引退しました。これで、第一期生は桜島だけになってしまいました。
     
     

    陸奥部屋ニュース - 2002年5月

    豊桜、幕下で全勝優勝

     夏場所の豊桜はすばらしい好成績でした。初日に朝赤龍を寄り倒しで降したのを皮切りに、三日目に若天狼 を突き落とし、五日目は琴冠佑、六日目は須磨ノ富士、九日目は金開山をそれぞれ寄り切り、十一日目に古市を突き落として、一つも星を落とさないまま迎えた 十三日目の相手は幕下付出しの成田(尾車部屋)でした。成田は元学生横綱、ここまで全勝で来ていて衆目一致して優勝候補と見られていました。豊桜はこの成 田を引き落としで破り、みごとに全勝優勝をきめたのです。
     幕下東二枚目での全勝優勝ですから、待望の十両復帰はまちがいありません。七場所ぶりの関取復帰は、まことに 夢のように喜ばしいことです。はたして何枚目まで上がれるのか、番付発表が楽しみになって来るほどです。しかし何よりも、これが引き金となって、さらに地 歩を固められるよう、健闘を祈るばかりです。

    十文字、惜敗

     十文字は、幕内での活躍が待望されていたのですが、夏場所はサスペンスの連続でした。冒頭に出島に押し 出されてけちがついたのか三連敗、ひやひやさせたあと、四日目になって千代天山を寄り切ってようやく初日を出し、それからは黒星と白星が伯仲する状況で千 秋楽まで来てしまいました。でも、武雄山を突き落とし、琴ノ若を切り返し、安芸乃島を寄り切り、栃乃花をすくい投げなど、光る技を見せ、千秋楽には玉乃島 を寄り切りました。六勝九敗でしたが、内容的には立派だったといえます。幕内維持はまあ大丈夫ですが、あとが厳しくなることでしょう。

    勝ち越し十一名

     総合的には、夏場所の成果はよかったと言えます。出場力士の大部分、十一名が勝ち越したことは、特筆に 値いします。中でも、星誕期のほか、成井、肥後錦(もと土佐)、霧桜(もと末永)と、どちらかといえば今までしばらく鳴かず飛ばずだった力士たちが、そ ろってめでたく五勝二敗をあげたことは注目していいでしょう。また、霧の海、琉鵬、霧の藤、霧の若、白馬、霧錦など、有望力士たちは、四勝三敗と着実な成 績を見せてくれました。地味かもしれませんが、いよいよ部屋の底力がついて来たことを示す指標と考えるべきでしょう。

    夏場所総決算

     千秋楽までの通算データは次の通りです。

    (勝率は通算出場回数に対する累計勝ち星数の割合です。)

                            2000年                 2001年                2002年
    力士名    位階   秋  九州  初   春   夏  名古屋 秋   九州  初   春  夏   勝率/出場回数

    十文字  前頭  西 9 9-6   5-10   8-7    9-6    7-8   4-11   休場  8-7   6-9  11-4   6-9  54.6%  520
                                                        (不戦敗1)
    豊桜   幕下 東 2  5-2   8-7   5-10  1-3-11  休場   5-2   4-3   3-4   3-4   6-1   7-0  53.7%  575
    霧の海  幕下 西18  5-2   3-4   2-2-3  2-3-2   休場   4-3   4-3   6-1   5-2   5-2   4-3  60.6%  254
    琉鵬   幕下 東19  5-2   4-3    3-4    3-4    3-4    5-2   4-3   2-5   4-3   5-2   4-3  53.6%  366
    星誕期  幕下 西32  6-1   3-4    3-4    5-2    3-4    4-3   2-5   3-4   5-2   3-4   5-2  53.3%  748
    霧の藤  幕下 西55  6-1   5-2    2-5    5-2    6-1    2-5   3-4   7-0   0-7   4-3   4-3  56.8%  118

    霧の若  三段目西27  3-4   5-2    5-2    6-1    3-4    4-3   4-3   3-4   4-3   3-4   4-3  56.3%  126
    白馬   三段目西40 1-1-5  休場   7-0    4-3    4-3    3-4   4-3   4-3   4-3   2-5   4-3  59.5%   79
    山竜   三段目西68  4-3   4-3    2-5    1-6    5-2    6-1   3-4   3-4   3-4   4-3   2-5  47.6%  252

    白澤   序二段西30  4-3   4-3    5-2    3-4    3-4    5-2   4-3  0-2-5  休場  5-2   休場 52.7%  110
    霧錦   序二段西48  5-2   3-4    3-4    休場   休場   休場  休場 前相撲 5-2   5-2   4-3  50.9%  112
    肥後錦  序二段西54  2-5   6-1    3-4    3-4    5-2    6-1   1-6   2-5   2-5   3-4   5-2  50.8%  126
    桜島   序二段西94  4-3   5-2   1-3-3   3-4    4-3    休場  休場 前相撲 5-2   4-3   2-5  44.5% 128
    楢橋   序二段西96  3-4   5-2    3-4    3-4    3-4    5-2   4-3   5-2   2-5   休場  休場 49.7%  161
    成井   序二段西105 4-3   3-4    5-2    1-6    4-3    4-3   4-3   2-5   3-4   3-4   5-2  45.2%  126
    霧昇   序二段西111 1-6   4-3    2-5    4-3    3-4    休場  休場 前相撲 5-2   3-4   3-4  45.1%  175

    霧桜   序ノ口西 5  2-5   4-3    2-5    3-4    3-4   4-1-2  3-4   4-3   3-4   2-5   5-2  41.9%  124
    内山   序ノ口西 9  ---   ---    ---    ---    3-4    3-4   4-3   3-4   2-5   3-4   3-4  42.8%   42
    貴島   序ノ口西24  1-6   2-5    3-4    1-6    3-4    2-5   4-4   1-6   4-3   休場 1-0-6 30.6%  134

    原田   番付外     0-2-5  3-4    3-4    3-4    3-4    3-4   2-5   4-3   1-6   休場  ---  35.4%   65
     
     

    陸奥部屋ニュース - 2002年4月

    十文字、幕内復帰

     予想通り、十文字は西前頭九枚目に昇進しました。また、豊桜は、東幕下二枚目、勝ち越しさえすれば待望の十両復帰がかなうところに進んでいます。霧の海、霧錦、桜島は自己最高位、また、霧の藤の幕下復帰もかないました。

    夏場所番付

     新番付順は、次のようになっています。

    十文字  西前頭九枚目

    豊桜   東幕下二枚目
    霧の海  西幕下十八枚目
    琉鵬   東幕下十九枚目
    星誕期  西幕下三十二枚目
    霧の藤  西幕下五十五枚目

    霧の若  西三段目二十七枚目
    白馬   西三段目四十枚目
    山竜   西三段目六十八枚目

    白澤   西序二段三十枚目
    霧錦   西序二段四十八枚目
    肥後錦  西序二段五十四枚目
    桜島   西序二段六十九枚目
    楢橋   西序二段九十六枚目
    成井   西序二段百五枚目
    霧昇   西序二段百十一枚目

    霧桜   西序ノ口五枚目
    内山   西序ノ口九枚目
    貴島   西序ノ口二十四枚目

    原田   番付外

     栃谷は、3月27付けで引退しました。長い間逆境に耐えて、よくやったと言っていいでしょう。
     
     

    陸奥部屋ニュース - 2002年3月

     NHK大相撲中継で、陸奥親方は12日の向正面に登場、大相撲ダイジェストでは17日夜の解説を担当します。
     (3月12日)2002年春場所は休場者が目立ちます。楢橋、栃谷、原田が不在の上、最軽量で頑張っていた貴 島が場所直前の稽古で脚を骨折し、春場所出場は絶望的となってしまいました。本場所での怪我ではないので公傷制度は適用されず、番付に大きく響くことは避 けられないでしょう。なんとも気の毒なことです。

    十文字、豊桜、大健闘

     春場所でのいいニュースとしては、十文字が十一勝四敗、豊桜が六勝一敗と、ともに大勝したことがまずあげられます。
     これで、十文字が幕内に復帰することはまちがいなく、四度目の帰り入幕となります。今度こそは、幕内にしっかり定着することを、願ってやみません。
     豊桜は、もし前の二場所で負け越していなかったら、十両への復帰がかなったと考えられ、今さらながら残念です。
     この他にも、霧の海、琉鵬、白澤、霧錦が、揃って五勝二敗の好成績をあげていることが注目されます。

    春場所の成果 (詳細は陸奥部屋2002年春場所の詳細成績

     春場所の成績順は、次のようになります。

      6勝1敗  豊桜
    11勝4敗   十文字
     5勝2敗  霧の海  琉鵬  白澤  霧錦
     4勝3敗  霧の藤  山竜  桜島

    3勝4敗  星誕期  霧の若  肥後錦  成井  霧昇  内山
    2勝5敗  白馬   末永

    休場   楢橋   貴島  原田


     千秋楽までのデータを番付順に整理すると、次のようになります。

    (勝率は通算出場回数に対する累計勝ち星数の割合です。)

                            2000年                 2001年             2002年
    力士名    位階   秋  九州  初   春   夏  名古屋 秋   九州  初  春  勝率/出場回数

    十文字  十両  西 2 9-6   5-10   8-7    9-6    7-8   4-11   休場  8-7   6-9  11-4 55.0%  505
                                                        (不戦敗1)
    豊桜   幕下 西12  5-2   8-7    5-10  1-3-11  休場   5-2   4-3   3-4   3-4   6-1  53.7%  575
    星誕期  幕下 西24  6-1   3-4    3-4    5-2    3-4    4-3   2-5   3-4   5-2   3-4  53.2%  741
    霧の海  幕下 西33  5-2   3-4   2-2-3  2-3-2   休場   4-3   4-3   6-1   5-2   5-2  60.6%  254
    琉鵬   幕下 東34  5-2   4-3    3-4    3-4    3-4    5-2   4-3   2-5   4-3   5-2  53.6%  366

    霧の藤  三段目西 3  6-1   5-2    2-5    5-2    6-1    2-5   3-4   7-0   0-7   4-3  56.8%  118
    霧の若  三段目東11  3-4   5-2    5-2    6-1    3-4    4-3   4-3   3-4   4-3   3-4  56.3%  126
    白馬   三段目東14 1-1-5  休場   7-0    4-3    4-3    3-4   4-3   4-3   4-3   2-5  59.5%   79
    山竜   三段目西87  4-3   4-3    2-5    1-6    5-2    6-1   3-4   3-4   3-4   4-3  47.6%  252

    楢橋   序二段東25  3-4   5-2    3-4    3-4    3-4    5-2   4-3   5-2   2-5   休場 49.7%  161
    肥後錦  序二段東37  2-5   6-1    3-4    3-4    5-2    6-1   1-6   2-5   2-5   3-4  50.8%  126
    白澤   序二段西73  4-3   4-3    5-2    3-4    3-4    5-2   4-3  0-2-5  休場  5-2  52.7%  110
    成井   序二段西88  4-3   3-4    5-2    1-6    4-3    4-3   4-3   2-5   3-4   3-4  45.2%  126
    霧錦   序二段西93  5-2   3-4    3-4    休場   休場   休場  休場 前相撲 5-2   5-2  50.9%  112
    桜島   序二段西94  4-3   5-2   1-3-3   3-4    4-3    休場  休場 前相撲 5-2   4-3  44.5% 128
    霧昇   序二段西98  1-6   4-3    2-5    4-3    3-4    休場  休場 前相撲 5-2   3-4  45.1%  175
    貴島   序二段西103 1-6   2-5    3-4    1-6    3-4    2-5   4-4   1-6   4-3   休場 30.6%  134
    末永   序二段西110 2-5   4-3    2-5    3-4    3-4   4-1-2  3-4   4-3   3-4   2-5  41.9%  124

    内山   序ノ口東15  ---   ---    ---    ---    3-4    3-4   4-3   3-4   2-5   3-4  42.8%   42
    原田   序ノ口西15 0-2-5  3-4    3-4    3-4    3-4    3-4   2-5   4-3   1-6   休場 35.4%   65
     
     

    陸奥部屋ニュース - 2002年2月

     (2月6日)起草者病気のため、陸奥部屋ニュースのアップデートが今まで遅れてしまいました。まことに申しわけありません。
     なお、本日2月1日は、親方の断髪式の5周年記念になりますので、この思い出をめぐっての新しいページも予定しています。
     

    敷島、立田川親方となる

     2002年1月、準年寄敷島が年寄立田川となることが、各紙に報じられました。これについての詳細は、後日お知らせします。
     

    2002年初場所までの通算成績

     まず、2002年初場所千秋楽までのデータを番付順に整理してみます。

    (勝率は通算出場回数に対する累計勝ち星数の割合です。)

                            2000年                 2001年          2002年
    力士名    位階   秋  九州  初   春   夏  名古屋 秋   九州  初  勝率/出場回数

    十文字  前頭  西14 9-6   5-10   8-7    9-6    7-8   4-11   休場  8-7   6-9 54.5%  490
                                                        (不戦敗1)
    豊桜   幕下 西 6  5-2   8-7    5-10  1-3-11  休場   5-2   4-3   3-4   3-4 53.3%  568
    霧の藤  幕下 西29  6-1   5-2    2-5    5-2    6-1    2-5   3-4   7-0   0-7 56.8%  111
    星誕期  幕下 東34  6-1   3-4    3-4    5-2    3-4    4-3   2-5   3-4   5-2 53.3%  734
    琉鵬   幕下 東39  5-2   4-3    3-4    3-4    3-4    5-2   4-3   2-5   4-3 53.2%  359
    霧の海  幕下 東47  5-2   3-4   2-2-3  2-3-2   休場   4-3   4-3   6-1   5-2 60.3%  247

    霧の若  三段目東22  3-4   5-2    5-2    6-1    3-4    4-3   4-3   3-4   4-3 57.1%  119
    白馬   三段目西27 1-1-5  休場   7-0    4-3    4-3    3-4   4-3   4-3   4-3 62.5%   72
    山竜   三段目東70  4-3   4-3    2-5    1-6    5-2    6-1   3-4   3-4   3-4 47.3%  245
    楢橋   三段目東96  3-4   5-2    3-4    3-4    3-4    5-2   4-3   5-2   2-5 49.7%  161

    肥後錦  序二段東 3  2-5   6-1    3-4    3-4    5-2    6-1   1-6   2-5   2-5 51.3%  119
    成井   序二段東73  4-3   3-4    5-2    1-6    4-3    4-3   4-3   2-5   3-4 45.4%  119
    白澤   序二段西73  4-3   4-3    5-2    3-4    3-4    5-2   4-3  0-2-5  休場 51.5%  103
    末永   序二段東95  2-5   4-3    2-5    3-4    3-4   4-1-2  3-4   4-3   3-4  42.7%  117
    原田   序二段東113 0-2-5 3-4    3-4    3-4    3-4    3-4   2-5   4-3   1-6  35.4%   65

    内山   序ノ口西 1  ---   ---    ---    ---    3-4    3-4   4-3   3-4   2-5  42.9%   35
    貴島   序ノ口西15  1-6   2-5    3-4    1-6    3-4    2-5   4-4   1-6   4-3  30.6%  134
    霧錦   序ノ口東30  5-2   3-4    3-4    休場   休場   休場  休場 前相撲 5-2  49.5%  105
    桜島   序ノ口西30  4-3   5-2   1-3-3   3-4    4-3    休場  休場 前相撲 5-2  43.8% 121
    霧昇   序ノ口東34  1-6   4-3    2-5    4-3    3-4    休場  休場 前相撲 5-2  45.2%  168
     
     

    初場所の成果

     初場所の成績順は、次のようになります。

    5勝2敗  星誕期  霧の海  霧錦  桜島  霧昇
    4勝3敗  琉鵬   霧の若  白馬  貴島

    3勝4敗  豊桜  山竜  成井  末永
    6勝9敗  十文字
    2勝5敗  楢橋  肥後錦  内山
    1勝6敗  原田
    0勝7敗  霧の藤


    (2月21日)
     大阪場所へは、17日、先発隊が赴いて準備を始めました。部屋全体の大阪入りは24日になります。

     雑誌「相撲」2月号153〜155ページには、大見信明氏の『男涙の勝ち名乗り―大相撲ローマンス(2) 母さん、お待たせ、…霧島』と題する長文の記事が掲載されています。若かった霧島の、デビューから母を失うまでの悲しい思い出が綴られたもので、必読の一文です。
     同氏はさらに、「大相撲」2月号132〜133ページでも、『角界面白今昔―悪酔い』という記事で、元井筒親方と霧島の逸話を紹介しています。
     
     

    陸奥部屋ニュース - 2002年1月

    1月の陸奥部屋ニュースは、初場所終了後に本格的なものにする予定です。
    なお、陸奥部屋2002年初場所の詳細成績は、千秋楽まで毎日更新します。

    陸奥親方のインタービュー

     雑誌「NHK大相撲中継」(別冊NHKウイークリーステラ)初場所展望号、「弟子を育てる」で、田代アナウンサーによる陸奥親方のインタービューが掲載されています。
     一日一日の積み重ねがなによりも大切で、結果は後からついてくるものだという現役時代の経験を、弟子たちに伝 えていきたいと強調し、怪我をしないような体作りもこれによって生まれるもので、一人一人の欠点や長所をよく見極めてそれぞれの性格に合わせた指導をし、 怪我人なしの好成績で一場所を終わって、千秋楽みんなで楽しい酒が飲めたら最高だと言っています。みんな力を付けてきているし、いいものを持っているの で、長所を伸ばして、あまり相撲を小さくしないで伸び伸びと育てたいという点が注目されます。弟子たちの短所をよく承知しながら、それを殺して各人の個性 を生かしていくためにコミュニケーションを重視する親方の苦労がうかがえる一文です。一時の成績を気にするのではなく、もっと長い目で見て、日々の努力を 積み重ねていくことによってこそ、本物の結果が生まれるのだということを、弟子たちに理解させるという、きわめて教育的な姿勢がここに出ているのです。
     
     

    陸奥部屋ニュース - 2001年12月





    初場所番付、悲喜こもごも

     クリスマスの日にあたる12月25日に発表された新番付順は、次のようになっています。(カッコ内の数字は、前番付と比較可能な場合の上り下りを概算したものです。)

    十文字 前頭  西十四枚目 (+2)

    豊桜  幕下  西六枚目  (-4)
    霧の藤 幕下  西二十九枚目(+79)(自己最高位)
    星誕期 幕下  東三十四枚目(-10.5)
    琉鵬  幕下  西三十九枚目(-15.5)
    霧の海 幕下  東四十七枚目(+41)

    霧の若 三段目 東二十二枚目(-13)
    白馬  三段目 西二十七枚目(+13)(自己最高位)
    山竜  三段目 東七十枚目 (-17)
    楢橋  三段目 東九十六枚目(+32.5)(自己最高位)

    肥後錦 序二段 東三枚目(土佐改め)(-30)
    成井  序二段 東七十三枚目(-28.5)
    白澤  序二段 西七十三枚目(-55.5)
    末永  序二段 東九十五枚目(+25)(自己最高位)
    原田  序二段 東百十三枚目(自己最高位)

    内山  序ノ口 西筆頭   
    貴島  序ノ口 西十五枚目 
    霧錦  序ノ口 東三十枚目 
    桜島  序ノ口 西三十枚目 
    霧昇  序ノ口 東三十四枚目

    栃谷  番付外


    霧の藤、大昇進

     この表を見てもっとも目立つのは、霧の藤の幕下への昇進でしょう。これはいうまでもなく、九州場所での 三段目全勝優勝によるものです。これによって霧の藤は、入門以来ずっと相撲を教えてもらって来た星誕期をはじめ、大先輩の琉鵬、霧の海をも追い越してし まったわけで、おどろくべき大出世ぶりだと言わなければなりません。連日の猛稽古の成果です。ただ、夢にもこれで慢心することなく、今までと変わらない努 力を淡々と続けて行かなければいけないでしょう。新しく勝ち取った位階の維持ができるかどうかは、これにかかっているのです。
     

    十文字、幕内に復帰

     ほかのうれしいニュースとしては、怪我のために十両に落されていた十文字が、幕内として返り咲いたこと があげられます。ただし西十四枚目というのは、負け越しが許されない地位なので、これを維持するのは容易ではありません。ストレスに負けないで自分の相撲 を取り続けられるよう、また不測の怪我のないよう、天に祈るほかはありません。
     

    その他のニュース

     楢橋は、永らく序二段にとどまっていたのですが、今回、三段目への昇進がきまりました。重量級の古つわ ものの多い三段目で、軽量のハンディーを負っている楢橋が、軽量を技で補って行くことは、容易ではありません。今までの稽古の成果を着実に生かし、くれぐ れも無理をしての事故のないよう望んでやみません。
     番付外に下げられていた、霧錦、桜島、霧昇は、番付復帰が実現しました。ただ、三人とも怪我が完全になおっていませんので、まことに心配です。
     

    雑誌「相撲」の霧島自伝紹介記事について

     雑誌「相撲」12月号に、ベテラン相撲記者、大見信明氏の、『大相撲が取りもつ合縁奇縁―元大関・霧島の自伝出版をめぐって』と題する二ページの記事が掲載されています。『踏まれた麦は強くなる』 の制作の手伝いをした大見氏が、この本にまつわる思い出を述べているのが注目されます。フランスでも翻訳出版されて大きな反響を呼び、シラク大統領もこの 本に感銘して橋本元総理にわざわざ献呈し、橋本さん夫妻も感動したという話など、数々の秘話をくわしく紹介しているものです。霧島ファンにとっては、一読 に値する名文章です。
     
     


    陸奥部屋ニュース - 2001年11月







    九州場所までの通算成績

     ここで、九州場所千秋楽までのデータを番付順に整理してみます。

    (勝率は通算出場回数に対する累計勝ち星数の割合です。)

                            2000年                 2001年       
    力士名    位階   秋  九州  初   春   夏  名古屋 秋   九州 勝率/出場回数

    十文字  十両  東 2 9-6   5-10   8-7    9-6    7-8   4-11   休場  8-7   55.0%  475
                                                        (不戦敗1)
    豊桜   幕下 西 2  5-2   8-7    5-10  1-3-11  休場   5-2   4-3   3-4   53.5%  561
    星誕期  幕下 西23  6-1   3-4    3-4    5-2    3-4    4-3   2-5   3-4   53.1%  727
    琉鵬   幕下 東24  5-2   4-3    3-4    3-4    3-4    5-2   4-3   2-5   53.1%  352

    霧の若  三段目東 9  3-4   5-2    5-2    6-1    3-4    4-3   4-3   3-4   57.1%  112
    霧の海  三段目東28  5-2   3-4   2-2-3  2-3-2   休場   4-3   4-3   6-1   60.0%  240
    白馬   三段目西40 1-1-5  休場   7-0    4-3    4-3    3-4   4-3   4-3   63.1%   65
    霧の藤  三段目西48  6-1   5-2    2-5    5-2    6-1    2-5   3-4   7-0   60.6%  104
    山竜   三段目東53  4-3   4-3    2-5    1-6    5-2    6-1   3-4   3-4   47.5%  238
    土佐   三段目東73  2-5   6-1    3-4    3-4    5-2    6-1   1-6   2-5   52.7%  112

    白澤   序二段東18  4-3   4-3    5-2    3-4    3-4    5-2   4-3  0-2-5  51.5%  103
    楢橋   序二段西28  3-4   5-2    3-4    3-4    3-4    5-2   4-3   5-2   50.6%  154
    成井   序二段西44  4-3   3-4    5-2    1-6    4-3    4-3   4-3   2-5   45.5%  112
    内山   序二段東117 ---   ---    ---    ---    3-4    3-4   4-3   3-4   46.4%   28
    貴島   序二段西117 1-6   2-5    3-4    1-6    3-4    2-5   4-4   1-6   24.0%  127
    末永   序二段東120 2-5   4-3    2-5    3-4    3-4   4-1-2  3-4   4-3   42.7%  110

    原田   序ノ口東25 0-2-5  3-4    3-4    3-4    3-4    3-4   2-5   4-3   38.0%   58
    栃谷   序ノ口西25  2-5   3-4    3-4    3-4    2-5    3-4   2-5   休場  32.5%   80

    霧昇   番付外      1-6   4-3    2-5    4-3    3-4    休場  休場 前相撲 44.1%  161
    桜島   番付外      4-3   5-2   1-3-3   3-4    4-3    休場  休場 前相撲 42.1% 114
    霧錦   番付外      5-2   3-4    3-4    休場   休場   休場  休場 前相撲 48.0%   98
     

    九州場所の成果

     この場所では、序盤戦での陸奥部屋力士たちの出足は、概して悪く、ファンをひやひやさせました。でも終わって見ればさほど悪くない成績になったといえます。
     十文字がぎりぎりのところで勝ち越したのをはじめ、霧の海、白馬、霧の藤、楢橋、末永、原田が勝ち越しとなりました。
     ただ、豊桜、星誕期、霧の若、山竜、内山が、いずれも三勝四敗で勝ち越しを逃したのは、まことに残念です。中でも、豊桜の場合は、あと一番勝っていれば来場所の帰り十両が期待されていたところなので、だれよりも本人が口惜しいことでしょう。
     また、霧昇、桜島、霧錦の三人は、連続休場の結果、ついに番付外に落とされてしまっていたのですが、今回はやっと出場して前相撲を取りました。これで来場所からは、ようやく番付に載ることになります。
     

    霧の藤、三段目で全勝優勝

     いちばんの朗報は、霧の藤が全勝して、十三日目にみごと三段目優勝を決めたことでしょう。この人の実力 は、すべての人が認めていて、過去の二場所での不調はなにかの間違いではないかとまで思わせるものだったのですが、それだけに九州場所での優勝は、まこと に喜ばしいことです。陸奥部屋としては、初場所での白馬の序二段優勝につづく、二回目の優勝で、しかも両方とも全勝での優勝ですから、親方もどんなに嬉し いことでしょう。年間に二度も全勝優勝、おめでとうございました。近ごろの陸奥部屋は、稽古もいっそう激しく、熱心にやっていることは注目に価いします。 その成果が、今や着実に実を結んでいるのだと、断言しても間違いないと思われます。まことに喜ばしいことです。
     
     

    陸奥部屋ニュース - 2001年10月

    (10月19日)

    陸奥部屋、九州入り

     陸奥部屋一行は、例年よりも早めに、10月18日に福岡宿舎に移り、稽古も始めています。
     場所は、福岡市南区長岡3-4-6 陸奥部屋宿舎です。

     また、九州場所後には、12月初旬から15-16日ごろまで、陸奥親方の故郷、鹿児島県姶良郡牧園町で合宿が予定されています。お問い合わせは牧園町役場へ。

    (10月20日)

    新しい敷島ページのお知らせ

    敷島の黄金時代」というページを開設しました。1998年の金星2個、銀星1個についての詳しい解説です。写真も予定していますが、今のところではまだテキストだけです。
     
     

    陸奥部屋ニュース - 2001年9月

    (9月9日)

    敷島の断髪式

     すでにお知らせしたように、敷島の断髪式は、9月30日に国技館で開催されます。前頭筆頭にまであがり、横綱貴乃花を二回にわたり降して金星二個に輝くこの名力士の、親方としての門出を、盛大に祝うためにも、こぞって御参加をお願いします。
     

    新しいページのお知らせ

     日本相撲協会のサイトでは、全力士の毎日の取組データが見られるようになりました。ただし、毎日データが差し換えられ、古いものは消されてしまうらしいこと、またファイルの数が多いので見る手間がかなりたいへんだという問題があります。
     そこで、陸奥部屋の力士についてだけまとめたものがあれば便利だと考え、2001年秋場所の詳細成績というページを作りました。各力士の、毎日の勝ち負け、決まり手、対戦相手とその位階が示してあります。

    (9月24日)

    堅実な秋場所の成果

     この詳細成績でもわかるように、毎日がサスペンスの連続だった秋場所は、終わってみればかなりいい総決 算になったといえます。今回はとくに大勝ちした人はいませんでしたが、上位の力士、中堅の有望力士たちに加えて、下位の力士までも、それぞれが地味に健闘 したことは、むしろ部屋の底力を示す指標として、高く評価されるべきでしょう。豊桜、琉鵬、霧の若(岡本)、霧の海(秋の里)、白馬、白澤、楢橋、成井、 内山、貴島と、十人がそろって四勝三敗で勝ち越したことは、特記に値します。これは出場力士十七名の、過半数を大きく超えるものだからです。

    秋場所までの通算成績

     秋場所千秋楽までのデータを番付順に整理してみると、次のようになります。

    (勝率は通算出場回数に対する累計勝ち星数の割合です。)

                            2000年                2001年      
    力士名    位階   秋  九州  初   春   夏  名古屋 秋   勝率/出場回数

    十文字  十両  東 2 9-6   5-10   8-7    9-6    7-8   4-11   休場 55.0%  460
                                                        (不戦敗1)
    豊桜   幕下 東 4  5-2   8-7    5-10  1-3-11  休場   5-2   4-3  53.6%  554
    星誕期  幕下 西11  6-1   3-4    3-4    5-2    3-4    4-3   2-5  53.2%  720
    琉鵬   幕下 西27  5-2   4-3    3-4    3-4    3-4    5-2   4-3  53.6%  345

    霧の若  三段目西20  3-4   5-2    5-2    6-1    3-4    4-3   4-3  58.1%  105
    霧の藤  三段目東30  6-1   5-2    2-5    5-2    6-1    2-5   3-4  57.7%   97
    山竜   三段目東35  4-3   4-3    2-5    1-6    5-2    6-1   3-4  47.6%  231
    土佐   三段目東38  2-5   6-1    3-4    3-4    5-2    6-1   1-6  54.3%  105
    霧の海  三段目西41  5-2   3-4   2-2-3  2-3-2   休場   4-3   4-3  59.2%  233
    白馬   三段目西51 1-1-5  休場   7-0    4-3    4-3    3-4   4-3  63.8%   58

    白澤   序二段西39  4-3   4-3    5-2    3-4    3-4    5-2   4-3  52.5%  101
    楢橋   序二段東52  3-4   5-2    3-4    3-4    3-4    5-2   4-3  49.7%  147
    成井   序二段西66  4-3   3-4    5-2    1-6    4-3    4-3   4-3  46.7%  105
    末永   序二段東106 2-5   4-3    2-5    3-4    3-4   4-1-2  3-4  41.6%  103

    原田   序ノ口東16 0-2-5  3-4    3-4    3-4    3-4    3-4   2-5  35.3%   51
    栃谷   序ノ口東19  2-5   3-4    3-4    3-4    2-5    3-4   2-5  32.5%   80
    内山   序ノ口西24  ---   ---    ---    ---    3-4    3-4   4-3  47.6%   21
    貴島   序ノ口東26  1-6   2-5    3-4    1-6    3-4    2-5   4-4  30.0%  120
    桜島   序ノ口東38  4-3   5-2   1-3-3   3-4    4-3    休場  休場 42.1% 114
    霧昇   序ノ口西40  1-6   4-3    2-5    4-3    3-4    休場  休場 44.1%  161

    霧錦    番付外    5-2   3-4    3-4    休場   休場   休場  休場 48.0%   98
     
     

    陸奥部屋ニュース - 2001年8月
    (8月28日)

    十文字、回復のきざし

     十文字の怪我の回復は、思ったより早く、今ではふつうに歩けるようになり、ぼつぼつ軽い稽古も始めてい ます。しかし、まだ本場所に出られるところまでは行っていないので、秋場所は公傷休場になります。ただし番付上では、幕内から十両に落ちることになるの が、まことに残念です。

    三名、改名

     秋場所からは、以下の三名が改名することになりました。

    岡本   → 霧の若
    霧の富士 → 霧の藤
    秋の里  → 霧の海
     これに霧昇、霧錦を加えると、「霧」の字がつくしこ名の力士は現在五人になります。

    和歌嵐、引退

     和歌嵐は、二場所つづけて休場し、三段目から序二段に落ちていましたが、2001年名古屋場所後、ついに引退することになりました。相撲修行の道がどんなに厳しいものなのかを、ひしひしと感じさせます。まことに惜しいことです。

    2001年秋場所の番付

     新番付順に名前をならべると、次のようになります。

    十文字   十両  東二枚目

    豊桜    幕下  東四枚目
    星誕期   幕下  西十一枚目
    琉鵬    幕下  西二十七枚目

    霧の若   三段目 西二十枚目
    霧の藤   三段目 東三十枚目
    山竜    三段目 東三十五枚目
    土佐    三段目 東三十八枚目
    霧の海   三段目 西四十一枚目
    白馬    三段目 西五十一枚目

    白澤    序二段 西二十九枚目
    楢橋    序二段 東五十二枚目
    成井    序二段 西六十六枚目
    末永    序二段 東百六枚目

    原田    序ノ口 東十六枚目
    栃谷    序ノ口 東十九枚目
    内山    序ノ口 西二十四枚目
    貴島    序ノ口 西二十六枚目
    桜島    序ノ口 東三十八枚目
    霧昇    序ノ口 西四十枚目

    霧錦    番付外
     


    陸奥部屋ニュース - 2001年7月
    (7月23日)

    十文字、重傷

     十文字は、名古屋場所十四日目、海鵬との対戦で腰部に重傷を負い、起きあがることもできなくなり、緊急 入院となりました。千秋楽は不戦敗です。回復にどの程度の時日を要するのかも、現在のところでは見当もつかない状況です。今まではずっと無休で通して来た 人なので、不運きわまる事故といえます。一日も早く、もとのような元気な姿が見られるよう、祈るばかりです。
     

    好成績の名古屋場所

     この不測の事故はありましたが、名古屋場所は、陸奥部屋にとっては今までにないほどの好成績の場所でし た。出場者の大半、十一人が勝ち越し、そのうち山竜、土佐は六勝一敗の大勝ちで、次の番付を見るのが待ち遠しいほどです。前場所では休場だった豊桜、不調 だった琉鵬、白澤、楢橋も揃って五勝二敗と実力を見せてくれました。星誕期、秋の里、岡本、成井、末永も勝ち越し、中でも前場所休場の秋の里が元気な姿を 見せたこと、また、今まで鳴かず飛ばずだった末永が二日間休場して心配させたあと、みごとに四勝一敗の好成績をあげたことは、まことに喜ばしいニュースで した。

     成績の詳細は次の通りです。

    六勝一敗    山竜  土佐
    五勝二敗    豊桜  琉鵬 白澤  楢橋
    四勝一敗二休  末永
    四勝三敗    星誕期 岡本 秋の里 成井
                (以上十一名、勝ち越し)
    三勝四敗    白馬 原田 栃谷 内山
    四勝十一敗(うち不戦敗1)十文字
    二勝五敗    霧の富士 貴島

    休場      和歌嵐 桜島 霧昇 霧錦


    名古屋場所までの通算成績

     以下は、名古屋場所千秋楽までのデータを番付順に整理したものです。

    (勝率は通算出場回数に対する累計勝ち星数の割合です。)

    力士名    位階   秋  九州  初   春   夏  名古屋 勝率/出場回数

    十文字  前頭 東 9  9-6   5-10   8-7    9-6    7-8   4-11   55.0%  460
                                                        (不戦敗1)
    豊桜   幕下 西 9  5-2   8-7    5-10  1-3-11  休場   5-2   53.6%  547
    星誕期  幕下 東14  6-1   3-4    3-4    5-2    3-4    4-3   53.4%  713
    琉鵬   幕下 西43  5-2   4-3    3-4    3-4    3-4    5-2   53.6%  338

    霧の富士 三段目東 6  6-1   5-2    2-5    5-2    6-1    2-5   58.9%   90
    白馬   三段目東34 1-1-5  休場   7-0    4-3    4-3    3-4   64.7%   51
    岡本   三段目東35  3-4   5-2    5-2    6-1    3-4    4-3   58.2%   98
    秋の里  三段目西58  5-2   3-4   2-2-3  2-3-2   休場   4-3   59.3%  226
    山竜   三段目東95  4-3   4-3    2-5    1-6    5-2    6-1   47.8%  224
    土佐   三段目東99  2-5   6-1    3-4    3-4    5-2    6-1   57.1%   98

    和歌嵐  序二段東36  3-4   4-3    2-5    4-3    休場   休場  56.0%   84
    白澤   序二段西80  4-3   4-3    5-2    3-4    3-4    5-2   52.1%   94
    成井   序二段西86  4-3   3-4    5-2    1-6    4-3    4-3   45.9%   98
    桜島   序二段東90  4-3   5-2   1-3-3   3-4    4-3    休場  42.1% 114
    楢橋   序二段東94  3-4   5-2    3-4    3-4    3-4    5-2   49.3%  140
    霧昇   序二段西108 1-6   4-3    2-5    4-3    3-4    休場  44.1%  161

    末永   序ノ口西 7  2-5   4-3    2-5    3-4    3-4   4-1-2  41.7%   96
    原田   序ノ口西13 0-2-5  3-4    3-4    3-4    3-4    3-4   36.4%   44
    貴島   序ノ口西16  1-6   2-5    3-4    1-6    3-4    2-5   28.6%  112
    栃谷   序ノ口東17  2-5   3-4    3-4    3-4    2-5    3-4   32.9%   73
    内山   序ノ口東28  ---   ---    ---    ---    3-4    3-4   42.8%   14

    霧錦    番付外    5-2   3-4    3-4    休場   休場   休場  48.0%   98

     なお、敷島の断髪式は、9月30日、国技館で開催されることになりました。
     
     

    陸奥部屋ニュース - 2001年6月
    (6月25日)

    2001年名古屋場所の番付

     新番付順に名前をならべると、次のようになります。

    十文字   前頭  東九枚目

    豊桜    幕下  西九枚目
    星誕期   幕下  東十四枚目
    琉鵬    幕下  西四十三枚目

    霧の富士  三段目 東六枚目
    白馬    三段目 東三十四枚目
    岡本    三段目 東三十五枚目
    秋の里   三段目 西五十八枚目
    山竜    三段目 東九十五枚目
    土佐    三段目 東九十九枚目

    和歌嵐   序二段 東三十六枚目
    白澤    序二段 西八十枚目
    成井    序二段 西八十六枚目
    桜島    序二段 東九十枚目
    楢橋    序二段 東九十四枚目
    霧昇    序二段 西百八枚目

    末永    序ノ口 西七枚目
    原田    序ノ口 西十三枚目
    貴島    序ノ口 西十六枚目
    栃谷    序ノ口 東十七枚目
    内山    序ノ口 東二十八枚目

    霧錦    番付外


     

    陸奥部屋ニュース - 2001年5月
    (5月28日)

    敷島の引退

     敷島は、持病の心臓疾患のため、初場所の二日目以来休場し、療養中でした。心臓によけいな負担をかけな いよう、減量しなければいけないと医者に言われ、ダイエットをして、140キロ近くまで体重が減ってしまいました。でも心機能障害の方はそれほど悪いわけ ではなく、医者は相撲をやめろとは言っていなかったのですが、敷島はこんな痩せた姿を観客の前にさらしたくないし、これでは自分の本来の相撲はが取れない と、すっかり落ち込んでしまい、引退するほかはないと考えたようです。減量にともなって力が落ち、次第に気力もなくして行ったことは確かです。周囲では今 の体重でも相撲は十分取れるのだから、そんなに気をおとすことはないと慰留していたのですが、本人の決意が固いので、ついに引退届を提出することになりま した。
     引退は2001年5月14日の持ち回り理事会で承認され、準年寄敷島となりました。今後は後進の指導にあたります。
     

    夏場所までの通算成績

     以下は、夏場所千秋楽までのデータを番付順に整理したものです。

    (勝率は通算出場回数に対する累計勝ち星数の割合です。)

    力士名   位階    秋  九州  初   春   夏  勝率/出場回数

    十文字  前頭 東 7   9-6   5-10   8-7    9-6    7-8    56.3%  430
    星誕期  幕下 東13   6-1   3-4    3-4    5-2    3-4    53.4%  704
    豊桜   幕下 西 9   5-2   8-7    5-10  1-3-11  休場   53.3%  540
    琉鵬   幕下 東34   5-2   4-3    3-4    3-4    3-4    53.2%  331
    敷島   幕下 西43   8-7   7-8   0-2-13  休場   引退   49.9%  834
    岡本   三段目東21   3-4   5-2    5-2    6-1    3-4    58.2%   91
    白馬   三段目西50  1-1-5  休場   7-0    4-3    4-3    68.2%   44
    秋の里  三段目西58   5-2   3-4   2-2-3  2-3-2   休場   59.4%  219
    霧の富士 三段目西59   6-1   5-2    2-5    5-2    6-1    61.4%   83
    和歌嵐  三枚目西75   3-4   4-3    2-5    4-3    休場   56.0%   84
    山竜   序二段西29   4-3   4-3    2-5    1-6    5-2    46.5%  217
    土佐   序二段西36   2-5   6-1    3-4    3-4    5-2    55.0%   91
    白澤   序二段西68   4-3   4-3    5-2    3-4    3-4    50.6%   87
    楢橋   序二段西80   3-4   5-2    3-4    3-4    3-4    48.1%  133
    霧昇   序二段東95   1-6   4-3    2-5    4-3    3-4    44.1%  161
    成井   序二段東115  4-3   3-4    5-2    1-6    4-3    45.1%   91
    桜島   序二段西119  4-3   5-2   1-3-3   3-4    4-3    42.1% 114
    末永   序二段西122  2-5   4-3    2-5    3-4    3-4    39.6%   91
    栃谷   序二段東129  2-5   3-4    3-4    3-4    2-5    31.8%   66
    原田   序二段東132 0-2-5  3-4    3-4    3-4    3-4    35.1%   37
    貴島   序ノ口西 7   1-6   2-5    3-4    1-6    3-4    28.6%  105
    霧錦   序ノ口西13   5-2   3-4    3-4    休場   休場   48.0%   98
    内山   序ノ口東36   ---   ---    ---    ---    3-4    42.9%    7
     

     春場所の成績順は、次の通りです。

    六勝一敗    霧の富士
    五勝二敗    山竜  土佐
    四勝三敗    白馬  成井  桜島
                (以上六名、勝ち越し)
    七勝八敗    十文字
    三勝四敗    星誕期 琉鵬  岡本  白澤  楢橋  霧昇  末永  原田  内山  貴島
    二勝五敗    栃谷 

    休場      豊桜  秋の里  和歌嵐  霧錦
    引退      敷島


     
     

    陸奥部屋ニュース - 2001年4月
    (4月25日)

    2001年夏場所の番付

     新番付順は、次のようになっています。

    十文字   前頭  東七枚目

    星誕期   幕下  東七枚目
    豊桜    幕下  西九枚目
    琉鵬    幕下  東三十四枚目
    敷島    幕下  西四十三枚目

    岡本    三段目 東二十一枚目
    白馬    三段目 西五十枚目
    秋の里   三段目 西五十八枚目
    霧の富士  三段目 西五十九枚目
    和歌嵐   三段目 西七十六枚目

    山竜    序二段 西二十九枚目
    土佐    序二段 西三十六枚目
    白澤    序二段 西六十八枚目
    楢橋    序二段 東八十枚目
    霧昇    序二段 東九十五枚目
    成井    序二段 東百十五枚目
    桜島    序二段 西百十九枚目
    末永    序二段 西百二十二枚目
    栃谷    序二段 東百二十九枚目
    原田    序二段 百三十二枚目

    貴島    序ノ口 西七枚目
    霧錦    序ノ口 西十三枚目
    内山    序ノ口 東三十六枚目


     

    陸奥部屋ニュース - 2001年3月
    (3月25日)

    春場所までの通算成績

     以下は、各力士の入門時から春場所千秋楽までの累計データを番付順に整理して、通算勝率を計算してみたものです。

    (勝率は通算出場回数に対する累計勝ち星数の割合です。)

    力士名   位階  秋場所成績 九州場所成績 初場所成績 春場所成績 勝率/出場回数

    十文字  前頭 西13 九勝六敗  五勝十敗  八勝七敗  九勝六敗   56.3% 430
    豊桜   十両 西11 五勝ニ敗  八勝七敗  五勝十敗 一勝三敗十一休 53.3% 540
    敷島   幕下 西 3 八勝七敗  七勝八敗  二敗十三休  休場    49.9% 834
    星誕期  幕下 東13 六勝一敗  三勝四敗  三勝四敗  五勝二敗   53.5% 699
    琉鵬   幕下 西26 五勝ニ敗  四勝三敗  三勝四敗  三勝四敗   53.4% 324
    秋の里  三段目東36 五勝ニ敗  三勝四敗 二勝二敗三休 二勝三敗二休 59.4% 219
    白馬   三段目西68 一勝一敗五休 全休   七戦全勝  四勝三敗   70.3%  37
    岡本   三段目西77 三勝四敗  五勝ニ敗  五勝二敗  六勝一敗   59.5%  84
    霧の富士 三段目東90 六勝一敗  五勝ニ敗  二勝五敗  五勝二敗   59.2%  76
    和歌嵐  三枚目西95 三勝四敗  四勝三敗  二勝五敗  四勝三敗   56.0%  84
    山竜   三段目西96 四勝三敗  四勝三敗  二勝五敗  一勝六敗   45.7% 210
    土佐   序二段西19 二勝五敗  六勝一敗  三勝四敗  三勝四敗   53.6%  84
    白澤   序二段東46 四勝三敗  四勝三敗  五勝二敗  三勝四敗   51.3%  80
    楢橋   序二段東65 三勝四敗  五勝ニ敗  三勝四敗  三勝四敗   48.4% 126
    一求   序二段西70 四勝三敗  二勝五敗  五勝二敗   引退    51.9%  77
    成井   序ノ口西84 四勝三敗  三勝四敗  五勝二敗  一勝六敗   44.0%  84
    霧錦   序二段東99 五勝ニ敗  三勝四敗  三勝四敗   休場    48.0%  98
    桜島   序二段東118 四勝三敗  五勝ニ敗 一勝三敗三休 三勝四敗   41.1% 107
    霧昇   序ノ口西 4 一勝六敗  四勝三敗  二勝五敗  四勝三敗   44.2% 154
    末永   序ノ口西 5 二勝五敗  四勝三敗  二勝五敗  三勝四敗   39.3%  84
    貴島   序ノ口西19 一勝六敗  二勝五敗  三勝四敗  一勝六敗   27.6%  98
    栃谷   序ノ口東20 二勝五敗  三勝四敗  三勝四敗  三勝四敗   32.2%  59
    原田   序ノ口西21 二敗五休  三勝四敗  三勝四敗  三勝四敗   33.3%  30
     

     春場所の成績順は、次の通りです。

    六勝一敗    岡本
    五勝二敗    星誕期  霧の富士
    九勝六敗    十文字
    四勝三敗    和歌嵐  白馬  霧昇
            (以上七名、勝ち越し)
    三勝四敗    琉鵬  山竜  土佐  白澤  楢橋
            桜島  末永  栃谷  原田
    二勝三敗二休  秋の里
    一勝六敗    成井  貴島
    一勝三敗十一休 豊桜
    休場      敷島  霧錦
    引退      一求
    十文字、大健闘

     いいニュースはいろいろありますが、特に注目されたのは、三度目に帰り入幕した十文字が大健闘し、九勝をあげて 見事に勝ち越しをきめたことでしょう。西前頭十三枚目でのこの好成績は貴重です。これで十文字は、来場所以後は安心して幕内に定着できることになります。 欲を言えば、千秋楽の取り直しで負けていなければ、二桁の勝ち星になっていたのが、ちょっと心残りというところでしょう。

    岡本、大勝ち

     岡本は、三段目に昇進したばかりの春場所で、六勝一敗の大勝ちです。三段目の壁は厚く、新入者はいわゆ る「家賃が高い」という現象につきあたることが多いのに、岡本はこの壁をみごとに突き破ったわけです。まぐれでなく、長い間の忍耐で培って来た実力で勝ち 取った地位であることを岡本は証明したわけで、「自信は努力」という部屋のスローガン通り、これで本物の自信をつけて、健闘をつづけることを期待します。

    星誕期と霧の富士、好成績

     最先輩の星誕期と、若手のホープ霧の富士は、五勝二敗の好成績を収めました。二人の実力から見て当然といえば当然のことかもしれませんが、星誕期は二場所、霧の富士は一場所不振だったあとのことですから、さぞ嬉しいことでしょう。おめでとうございます。

    和歌嵐、白馬、霧昇、勝ち越し

     この三人の勝ち越しは、それぞれちがった意味で喜ばしいことです。しばらく三段目で振るわなかった和歌 嵐は、久しぶりの存在感を見せました。スピード出世の新三段目でどうなるか心配された白馬は、三段目でも通用する実力であることを見せてくれました。ま た、怪我に泣かされ、まだなおっていないベテラン霧昇も、みごとに復活しました。

    敷島休場、豊桜公傷

     悪い方のニュースのトップは、敷島の心臓疾患が長引いていることです。「まだとても相撲の取れる状態ではなく、しばらく様子を見るしかない」ということで、周囲でいくら気をもんでみてもなんの足しにもなりません。現在では、待つことが最善でしょう。
     また、豊桜の「右大腿筋部分断裂」も、公傷と認定されてはいますが、休み分はしっかり負け星として計上されるのですから、あまりいいことはありません。八週間の休みということは、リハビリの余裕なしで来場所で取らなければいけないわけで、心配です。

    一求引退、霧錦休場

     若手のホープの一人だった一求は、軽量で取り続ける限界を感じたのか、自己最高位にありながら引退の意志を師匠に表明しました。周囲から見れば有望と見られるのに、惜しいことです。
     また、もう一人の有望若手の霧錦も、右手首の怪我がまだよくなく、春場所は休場のやむなきにいたりました。

    三勝四敗、九人

     春場所では、琉鵬をはじめ、山竜、土佐、白澤、楢橋、桜島、末永、栃谷、原田と、なんと九人もの三勝四 敗が出てしまいました。これらは「それでも、よくやった」と、ほめてあげたい人たちばかりです。あとたった一勝で勝ち越しなのに、それだけで明暗が分かれ てしまうのです。
     陸奥部屋の稽古を見ていると、このところ厳しさ、烈しさが増し、見るだけでも痛々しいのです。稽古不足などとは冗談にも言えないのに、いったいなぜ本場所では、もっと成果があがらないのか、歯がゆく、口惜しくてならないほどです。
     それにしても、たった一つの勝ち星をあげるためには、涙と、汗と、血を流すことが求められているという厳しい現実の重みを、乾いた眼で正面から見つめて行かなければいけないのでしょうか。それを考えると、なんともいえない気がしてなりません。
     
     


    陸奥部屋ニュース - 2001年2月
    (2月26日)

    2001年春場所の番付

     陸奥部屋力士を新番付順にならべると、次のようになります。

    十文字   前頭  西十三枚目

    豊桜    十両  西十一枚目

    敷島    幕下  西三枚目
    星誕期   幕下  西十三枚目
    琉鵬    幕下  西二十六枚目

    秋の里   三段目 東三十六枚目
    白馬    三段目 西六十八枚目
    岡本    三段目 西七十七枚目
    霧の富士  三段目 東九十枚目
    和歌嵐   三段目 西九十五枚目
    山竜    三段目 西九十六枚目

    土佐    序二段 西十九枚目
    白澤    序二段 東四十六枚目
    楢橋    序二段 東六十五枚目
    一求    序二段 西七十枚目
    成井    序二段 西八十四枚目
    霧錦    序二段 東九十九枚目
    桜島    序二段 東百十八枚目

    霧昇    序ノ口 西四枚目
    末永    序ノ口 西五枚目
    貴島    序ノ口 西十九枚目
    栃谷    序ノ口 東二十枚目
    原田    序ノ口 西二十一枚目

     敷島は、前場所での病気休場の結果、新番付では幕下に下げられ、永年の間維持しつづけて来た関取の座を失うことになりました。休場以来、予想されてはいたことですが、やはり返す返すも残念なことです。
     これに反して十文字は、幕内復帰がかないました。これは朗報です。
     その他のいいニュースとしては、白馬と岡本が、そろって三段目に昇進したことが注目されます。白馬は先場所で の序二段全勝優勝の結果ですからスピード出世といえますが、岡本の方は長い間の辛抱が実を結んでの昇進です。厚い三段目の壁に圧倒されることなく、地道に 将来につなげて行けるよう、期待してやみません。

     なお、元十両星安出寿さんの断髪式は、2月4日、国技館大広間で盛大に開催され、元横綱曙親方をはじめ、二百名をこえる来賓と部屋の力士たちががつぎつぎと、久しぶりに結った大銀杏に、感慨をこめて鋏を入れて行きました。この日のスナップは、ファンの方の御好意により、星安出寿断髪式のページに収録してあります。

     それにしても、二月という月は、忘れがたい思い出に結びついている時期です。

     新しい陸奥部屋の土俵開きは、1998年2月15日でしたから、今年は三年目の記念日になります。その 時は、星誕期、星安出寿、力涛(現在の霧昇)の三人に加わって、新弟子として、上山、野村、菊池、下迫(現在の桜島)、楢橋の五人が入って来て、三月場所 に初土俵を踏んだのです。今では、この八人のうち、残っているのは星誕期、霧昇、楢橋、桜島の四人だけですが、ほかの人たちが次第に加わって今のような大 部屋になったことは、知られている通りです。それを思えば、今昔の感がひしひしと迫って来ます。

     また、元大関霧島の断髪式が、超満員の国技館で執り行われたのは1997年2月1日でした。もう四年にもなるわけです。いや、まだ四年にしかならないとも言えます。時の流れは、さまざまの思いをあつめて過ぎていくのですね。

     そういえば、霧島が相撲界に入ったのも、母を失ったのも、結婚式をしたのも、すべて二月でした。

     そうして間もなく、三月が来ます。霧島ファンなら、1996年3月24日、大阪場所の千秋楽に、霧島が引退したことを、まだ昨日のようにはっきりと憶えているでしょう。それは三十七歳の誕生日を迎えるその十日前のことでした。
     
     

    陸奥部屋ニュース - 2001年1月
    (1月21日)

    初場所までの通算成績

     初場所千秋楽までの、各力士初土俵以来の累計データを番付順に整理して、通算勝率を計算してみると、以下のようになります。

    (勝率は通算出場回数に対する累計勝ち星数の割合です。)

    力士名    位 階    秋場所成績 九州場所成績 初場所成績 勝率/出場回数

    十文字  十両 東三枚目   九勝六敗  五勝十敗  八勝七敗  56.1% 415
    敷島   十両 西五枚目   八勝七敗  七勝八敗  二敗十三休 49.9% 835
    豊桜   十両 西七枚目   五勝ニ敗  八勝七敗  五勝十敗  53.5% 536
    星誕期  幕下 東七枚目   六勝一敗  三勝四敗  三勝四敗  53.9% 703
    琉鵬   幕下 西十六枚目  五勝ニ敗  四勝三敗  三勝四敗  53.3% 310
    秋の里  三段目西十五枚目  五勝ニ敗  三勝四敗 二勝二敗三休 59.9% 207
    霧の富士 三段目西六十四枚目 六勝一敗  五勝ニ敗  二勝五敗  58.0%  69
    和歌嵐  三枚目東六十七枚目 三勝四敗  四勝三敗  二勝五敗  55.8%  77
    山竜   三段目西六十九枚目 四勝三敗  四勝三敗  二勝五敗  45.4% 196
    土佐   序二段西東四枚目  二勝五敗  六勝一敗  三勝四敗  54.5%  77
    岡本   序二段東十二枚目  三勝四敗  五勝ニ敗  五勝二敗  57.1%  77
    楢橋   序二段東五十一枚目 三勝四敗  五勝ニ敗  三勝四敗  47.2% 123
    白馬   序二段東七十二枚目 一勝一敗五休 全休   七戦全勝  73.3%  30
    霧錦   序二段西八十三枚目 五勝ニ敗  三勝四敗  三勝四敗  48.0%  98
    白澤   序二段西八十六枚目 四勝三敗  四勝三敗  五勝二敗  53.4%  73
    桜島   序二段西八十八枚目 四勝三敗  五勝ニ敗 一勝三敗三休 41.0% 100
    霧昇   序二段西百六枚目  一勝六敗  四勝三敗  二勝五敗  43.5% 147
    末永   序二段西百九枚目  二勝五敗  四勝三敗  二勝五敗  39.0%  77
    一求   序二段西百十七枚目 四勝三敗  二勝五敗  五勝二敗  51.9%  77
    成井   序ノ口西四枚目   四勝三敗  三勝四敗  五勝二敗  46.8%  77
    貴島   序ノ口東二十三枚目 一勝六敗  二勝五敗  三勝四敗  28.6%  84
    栃谷   序ノ口西二十三枚目 二勝五敗  三勝四敗  三勝四敗  28.9%  45
    原田   序ノ口西二十五枚目 二敗五休  三勝四敗  三勝四敗  30.4%  16

     初場所の成績順は、次の通りです。

    七戦全勝   白馬
    五勝二敗   岡本   白澤  一求  成井
    八勝七敗   十文字
            (以上六名、勝ち越し)
    三勝四敗   星誕期  琉鵬  土佐  楢橋  霧錦
           貴島   栃谷  原田
    五勝十敗   豊桜
    二勝五敗   霧の富士 和歌嵐 山竜  霧昇  末永
    二勝二敗三休 秋の里
    一勝三敗三休 桜島
    二敗十三休  敷島


     2000年初場所の陸奥部屋の成績は、いいニュースと悪いニュースとが同居しているといえます。

     いいニュースのうち、特筆すべきものは、白馬が、序二段の全勝優勝をかちとったことです。これは新生陸 奥部屋の最初の優勝です。本人の資質もさることながら、それを見こんで一年間研修させたのは陸奥親方です。外国人枠は、相撲協会が部屋ごとに二名までとき めているので、すでに星誕期と星安出寿がいた陸奥部屋には外人枠がなく、モンゴル出身の白馬(ウヌル)を正式に入門させることは不可能でした。したがって 協会からの補助金はゼロのまま、一年間部屋の自前で世話をして見習いさせたわけです。その後、当時の立田川親方に頼み込み、無理矢理に立田川部屋に入門さ せてもらい、かくして力士白馬が誕生したという因縁があります。その白馬が古巣の陸奥部屋に戻って来て優勝したのですから、陸奥親方は人を見る眼があった わけで、さぞかし嬉しいことでしょう。

     岡本、白澤、一求、成井という、部屋で懸命に稽古をしていた四人組が、五勝二敗の好成績をあげたことも、喜ばしいかぎりです。

     さらに、部屋の最上位力士の十文字が、最後までひやひやさせながら、千秋楽には怪我を押して出場し、相手力士を送り出しで降して土壇場の勝ち越しをきめたのも、サスペンスの末のことだっただけに、いいニュースでした。

     しかし残念なことに、悪いニュースもかなりあります。まず、負け越し力士が多すぎること、しかもその中 に、部屋の主力となる、有望力士の多くが入っていることは、まさに痛恨のできごとです。怪我で満身創痍の人が多かったことはたしかですが、それだけではあ りません。番付で自己最高位に達していて負け越しになった人も多かったことも、心配の種です。これはいわゆる家賃が高いという現象で、いわばありきたりの ことなのでしょうが、それだけですませてはいられないでしょう。これはそれぞれ本人に聞いてもわからない部分があると思われます。相撲界では、一般的にい わゆるエレベーター力士現象があり、この説明はとりわけむずかしいといえます。

     また、やむを得ない病気などで、休場となった人もあり、この中には幕内としてもっともベテランの、敷島関もふくまれています。健康は大丈夫なのか、さらに、はたして十両維持が成るかどうか、心配でなりません。
     

    その他のニュース

     引退した星安出寿さんの断髪式は、きたる2月4日、陸奥部屋で開催され、その後にはパーティーも予定されています。パーティーへの出席申し込みは、部屋のマネージャーか、またはちゃんこ霧島両国店マネージャーを通じて問い合わせてください。このあとはいったん郷里のアルゼンチンへ帰り、それから次の人生の準備をするつもりだとのことです。

     霧島一博『踏まれた麦は強くなる』のフランス語版は、好評のため完全に売り切れ、しばらく入手不可能になっていましたが、このほどポケットブック(大型新書版)形式での改訂新版が刊行され、手に入りやすくなりました。詳しいことは、このサイトの『霧島の出した本』のページに解説があります。
     
     

    陸奥部屋ニュース - 2000年12月
    (12月20日)

    2001年初場所の番付

     陸奥部屋力士の新番付順は、次の通りです。

    十文字   十両  東三枚目
    敷島    十両  西五枚目
    豊桜    十両  西七枚目

    星誕期   幕下  東七枚目
    琉鵬    幕下  西十六枚目

    秋の里   三段目 西十五枚目
    霧の富士  三段目 西六十四枚目 (藤本改め)
    和歌嵐   三段目 東六十七枚目
    山竜    三段目 西六十九枚目

    土佐    序二段 東四枚目
    岡本    序二段 東十二枚目
    楢橋    序二段 東五十一枚目
    白馬    序二段 東七十二枚目
    霧錦    序二段 西八十三枚目
    白澤    序二段 西八十六枚目
    桜島    序二段 西八十八枚目
    霧昇    序二段 西百六枚目
    末永    序二段 西百九枚目
    一求    序二段 西百十七枚目 (宇部改め)

    成井    序ノ口 西四枚目
    貴島    序ノ口 東二十三枚目
    栃谷    序ノ口 西二十三枚目
    原田    序ノ口 西二十五枚目

     新世紀はじめの場所となる2001年初場所の番付でのいいニュースとしては、自己最高位に達した力士が、以下の通り十二名もいることは注目していいでしょう。
    豊桜
    琉鵬
    霧の富士(藤本改め)
    山竜
    土佐
    岡本
    楢橋
    白澤
    桜島
    霧昇
    末永
    原田
     これを機会に、自信をもって堂々と勝負に臨み、いわゆる家賃が高いといわれる状況に陥らないよう、くれぐれも自重し、将来への布石になるような初場所にすることを祈ってやみません。

     十文字が幕内の地位を失ったことは、予測されてはいたことですが、やはり残念です。敷島も九州場所の七勝八敗が ひびいて、番付が一枚半下がっています。豊桜は勝ち越しの結果、二枚上がって自己最高位となりました。幕下では、星誕期は一敗差の負け越しで六枚半も下げ られ、琉鵬は一勝差の勝ち越しで五枚半の上昇、自己最高位という、悲喜こもごもの結果となりました。それにしても、三段目の秋の里が一敗差の負け越しで十 四枚も落ちてしまっているのは、運が悪いとしかいいようがありません。まったく気の毒です。でも、六枚半下降の星誕期をふくめ、こんなことで気を落さない で、後進の人たちに我慢を教えてやってください。
     下げられた中でも、特にひどいのは、霧錦が三勝四敗でなんと三十枚近くも落されていることです。番付編成会議はいったい何をしているのだといいたくなります。
     
     


    陸奥部屋ニュース - 2000年11月
    (11月20日改訂版)

    九州場所の番付と成績

     立田川部屋から入って来た力士をふくめ、2000年九州場所番付順に名前をならべると、以下の通りです。
     三段目以上にいるのは、陸奥部屋生え抜きメンバーのうちでは星誕期、和歌嵐、藤本だけで、あとはすべて移籍力士ということになります。
     この表では、九州場所千秋楽までの、初土俵以来のデータを整理して、勝率を入れました。

    (勝率は通算出場回数に対する累計勝ち星数の割合です。)

    力士名    位 階    秋場所成績 九州場所成績  勝率 通算出場回数

    十文字 前頭 東十二枚目   九勝六敗  五勝十敗   56.3%   400
    敷島  十両 東四枚目    八勝七敗  七勝八敗   50.1%   833
    豊桜  十両 西九枚目    五勝ニ敗  八勝七敗   54.1%   521
    星誕期 幕下 西筆頭     六勝一敗  三勝四敗   53.4%   685
    琉鵬  幕下 東二十一枚目  五勝ニ敗  四勝三敗   53.5%   303
    秋の里 三段目西筆頭     五勝ニ敗  三勝四敗   60.1%   203
    和歌嵐 三枚目西八十六枚目  三勝四敗  四勝三敗   58.6%    70
    山竜  三段目東八十八枚目  四勝三敗  四勝三敗   46.0%   189
    藤本  三段目東九十八枚目  六勝一敗  五勝ニ敗   61.2%    62
    岡本  序二段東五十二枚目  三勝四敗  五勝ニ敗   55.7%    70
    霧錦  序二段西五十五枚目  五勝ニ敗  三勝四敗   48.4%    91
    白馬  序二段東七十二枚目  一勝一敗五休 休場    65.2%    23
    土佐  序二段西七十三枚目  二勝五敗  六勝一敗   55.7%    70
    宇部  序二段東八十五枚目  四勝三敗  二勝五敗   50.0%    70
    楢橋  序二段東九十二枚目  三勝四敗  五勝ニ敗   47.4%   116
    白澤  序二段東百十三枚目  四勝三敗  四勝三敗   51.5%    66
    成井  序二段西百十九枚目  四勝三敗  三勝四敗   44.3%    70
    桜島  序ノ口東三枚目    四勝三敗  五勝ニ敗   41.7%    96
    霧昇  序ノ口東九枚目    一勝六敗  四勝三敗   44.3%   140
    末永  序ノ口西十二枚目   二勝五敗  四勝三敗   40.0%    70
    貴島  序ノ口東二十枚目   一勝六敗  二勝五敗   27.4%    84
    栃谷  序ノ口西三十枚目   二勝五敗  三勝四敗   26.3%    38
    原田  序ノ口西三十六枚目  二敗五休  三勝四敗   25.0%    16

     九州場所の成績順にならべかえてみると、次のようになります。

    六勝一敗  土佐
    五勝ニ敗  藤本   岡本   楢橋  桜島
    四勝三敗  琉鵬   和歌嵐  山竜  白澤  霧昇  末永
    八勝七敗  豊桜
            (以上十二名、勝ち越し)
    七勝八敗  敷島
    三勝四敗  星誕期  秋の里  霧錦  成井  栃谷  原田
    五勝十敗  十文字
    二勝五敗  宇部   貴島
    休場    白馬


     ただ一人の幕内、十文字が負け越してしまったことは、実に残念です。前頭十二枚目での十敗なので、幕内維持はかなり困難と考えられます。
     敷島、星誕期、秋の里も健闘しましたが、星一つの差で痛恨の負け越しです。
     土佐が六勝一敗、藤本、岡本、楢橋、桜島が五勝ニ敗と、好成績をあげたことは、まことに喜ばしいことです。その他、勝ち越し組の中には、豊桜、琉鵬をはじめ、和歌嵐、山竜、白澤、霧昇、末永の名が見られます。
     総決算としては、勝ち越しが12名、負け越しが10名、休場が1名で、まあまあ悪くないといえる成績でしたが、これで満足していてはいけません。元立田川部屋の関取衆の存在をもっと生かして、さらに稽古を積み、成果をあげてもらいたいものです。
     
     



    陸奥部屋ニュース - 2000年9月
    (9月24日改訂版)






    星安出寿の不運、引退

     星安出寿は不運でした。せっかく幕下上位まであがっていて、この人の実力から見れば十両への返り咲きは当然と考えられていたのに、もうちょっとのところで負け越しです。実に痛恨のかぎりです。
     ちょうどオールドメンバーのページをつくったばかりですが、星安出寿のことをそこに載せる日が、こんなに早く来ようとは、考えてもみませんでした。
     星安出寿は陸奥部屋にとっては、なくてならなかった人です。いつも後輩たちの稽古を見守り、じつに適切な注意 をあたえ、自分も我慢強く、黙々と、ありとあらゆるトレーニングにはげんでいました。和歌嵐を相手にして、根気よく何度も何度も立ち会いの稽古を重ねてい る姿は、目の裏に灼きついているように思い出されます。永久に忘れることのできない人です。

     また、野村、新保も、秋場所後引退しました。残念なことです。
     

    秋場所の成績

     秋場所番付順に名前をならべると、以下の通りです。

    星誕期   幕下  東8枚目
    星安出寿  幕下  東9枚目
    和歌嵐   三枚目 東69枚目
    岡本    序二段 東33枚目
    土佐    序二段 東47枚目
    藤本    序二段 西67枚目
    楢橋    序二段 西78枚目
    霧錦    序二段 西102枚目
    霧昇    序二段 西107枚目
    宇部    序二段 東110枚目
    末永    序二段 東124枚目
    貴島    序二段 西131枚目
    白澤    序ノ口 東10枚目
    成井    序ノ口 東17枚目
    栃谷    序ノ口 東23枚目
    野村    序ノ口 東34枚目
    新保    序ノ口 東36枚目
    原田    序ノ口 東38枚目
    桜島    序ノ口 西40枚目


     ここで、2000年秋場所千秋楽までの、初土俵以来のデータを整理してみると、つぎのようになります。
     (勝率は通算出場回数に対する累計勝ち星数の割合です。ベテランの二人は、計算の基礎になる通算出場回数がちがいすぎ、若手との算術的な比較はまったく無意味なので、別統計として扱いました。また新入門の原田も、休場などで統計的に意味がないので、除外しました。)

         勝率  通算出場回数
    星誕期  53.5%   678
    星安出寿 51.7%   646

    藤本   60.0%    55
    和歌嵐  58.7%    63
    岡本   54.0%    63
    宇部   52.4%    63
    土佐   52.4%    63
    白澤   50.8%    59
    霧錦   48.8%    84
    楢橋   47.6%   105
    成井   44.4%    63
    霧昇   43.6%   133
    桜島   39.3%    89
    野村   38.5%    91
    末永   38.1%    63
    新保   30.6%    56
    貴島   27.3%    77
    栃谷   21.2%    38

     2000年秋場所だけの成績は次の通りです。
    6勝1敗 星誕期 藤本
    5勝2敗 霧錦
    4勝3敗 宇部 白澤 成井 桜島
    3勝4敗 和歌嵐 岡本 楢橋
    2勝5敗 星安出寿 土佐 末永 栃谷 
    1勝6敗 霧昇 貴島 
    0勝2敗5休 原田
    全休 野村 新保
     星誕期は、秋 場所では6勝1敗の好成績をあげました。前の名古屋場所で全敗したため、幕下に転落し、陸奥部屋は関取不在の部屋になるという事態になっていたのですが、 今回は、番付運が順調に行けば、ふたたび十両に復帰できるぎりぎりの線でしょうが、どうなるかは蓋をあけてみないとわかりません。
     若手の成績の中では、藤本の6勝1敗の好調が注目されます。稽古を見ても、闘志にあふれ、まさにさま変わりしたという感じです。勝率も、トップだった和歌嵐を抜いてしまいました。
     しばらく怪我に悩んでいた霧錦は、今回は5勝2敗と、好調です。
     宇部、白澤、成井、桜島の4勝3敗は、喜ばしいことです。宇部は、名古屋場所では誤審の犠牲になり負け越して いたのですが、今回の勝ち越しでやっと埋め合わせができました。ほかの三人もよくがんばったものです。特に、長らく調子の悪かった下迫が、桜島と改名して 場所にのぞんだわけですが、うまくゲンなおしができたのはいいことでした。
     和歌嵐、岡本、楢橋の有望組が、3勝4敗で負け越してしまったのは残念でした。
     一般に、今の陸奥部屋の若手力士の大部分は、怪我に苦しんで満身創痍の人が多いようです。最近、このままでは いられないという自覚が出てきたのか、稽古は格段に激しさを増してきました。これがいい結果に結びつくことが期待されますが、やはり身体が資本なのですか ら、自愛を望みます。
     

    立田川部屋、陸奥部屋に合併

     最近のニュースの中でもっとも注目されるのは、立田川部屋が陸奥部屋に合併されたことです。
     これは、立田川親方が九月場所以後は定年退職になるため、立田川部屋は親方不在になり、力士たちの居所がなく なってしまうという事情によるものです。報道によれば、はじめは立田川親方は、所属力士を時津風部屋に引き取ってもらうことを、時津風理事長に相談したと ころ、理事長は自分ももういい年なので、いっそ同じ一門の陸奥親方にたのんだ方がいいのではないかと示唆し、この話がもちあがったとのことです。
     合併は、日本相撲協会の理事会で2000年9月21日に正式に承認され、次の七名の力士が陸奥部屋に移籍することがきまりました。

    十文字  東十両2
    敷島   東十両5
    豊桜   西幕下筆頭
    琉鵬   東幕下40
    秋の里  西三段目29
    山竜   西序二段6
    白馬   東序二段37
     これで、まだ新しい陸奥部屋は、力士数では角界有数の大部屋になってしまったことになります。十文字、敷島、豊桜、琉鵬が入って来れば、稽古もさま変わりすることでしょう。
     また、陸奥部屋が育て、立田川部屋に移っていたウヌルが、白馬として出世して、古巣に戻って来るのも、うれしいことです。
     それにしても、三十人近くの大所帯を切り盛りするのは、たいへんな問題です。場所の方は、今の陸奥部屋のちょ うど向かいに裏口がある、ちゃんこ霧島の五、六階が借りられるので、なんとかなるでしょうが、問題は合併した部屋のメンバーたちが仲良くやっていけるかど うかということです。ライバル意識が当然起こるのでしょうが、これがいい意味で機能して、お互いに切磋琢磨するという方向に向かっていけるかどうか、これ が生命線になることでしょう。
     
     

    陸奥部屋ニュース - 2000年7-8月

    (8月22日改訂版)

     

     名古屋場所番付順に名前をならべると、以下の通りです。

    星誕期   幕下  東8枚目
    星安出寿  幕下  東9枚目
    和歌嵐   三枚目 東69枚目
    岡本    序二段 東33枚目
    土佐    序二段 東47枚目
    藤本    序二段 西67枚目
    楢橋    序二段 西78枚目
    霧錦    序二段 西102枚目
    霧昇    序二段 西107枚目
    宇部    序二段 東110枚目
    末永    序二段 東124枚目
    貴島    序二段 西131枚目
    白澤    序ノ口 東10枚目
    成井    序ノ口 東17枚目
    栃谷    序ノ口 東23枚目
    野村    序ノ口 東34枚目
    新保    序ノ口 東36枚目
    原田    序ノ口 東38枚目
    桜島    序ノ口 西40枚目


     ここで、2000年名古屋場所千秋楽までの、初土俵以来のデータを整理してみると、つぎのようになります。
     (勝率は通算出場回数に対する累計勝ち星数の割合です。ベテランの二人は、計算の基礎になる通算出場回数がちがいすぎ、若手との算術的な比較はまったく無意味なので、別統計として扱いました。また新入門の人たちも、休場などで統計的に意味がないので、除外しました。)

         勝率  通算出場回数
    星誕期  53.2%   671
    星安出寿 52.0%   639

    和歌嵐  60.7%    56
    藤本   56.3%    48
    土佐   55.4%    56
    岡本   55.4%    56
    宇部   51.8%    56
    白澤   50.0%    52
    楢橋   48.0%    98
    霧錦   46.8%    77
    霧昇   45.2%   126
    成井   42.9%    56
    末永   39.3%    56
    野村   38.5%    91
    下迫   37.8%    82
    貴島   28.6%    70
    新保   28.6%    56
    栃谷   25.8%    31

     2000年名古屋場所だけの成績は次の通りです。
    5勝2敗 霧昇
    4勝3敗 星安出寿 楢橋 貴島 岡本 末永
    3勝4敗 宇部 栃谷
    2勝5敗 霧錦 土佐 和歌嵐 成井
    1勝6敗 新保
    1勝2敗4休 下迫
    0勝3敗4休 白澤
    0勝15敗 星誕期
    全休 下迫 野村 小林 山路
     名古屋場所の陸奥部屋は、さんざんの成績でした。
     星誕期が全敗、場所中は毎日気をもませましたが、千秋楽の打ち上げパーティーでは、「まだまだやれるからだい じょうぶだ。今後も続ける」と明言し、引退の噂をはっきり否定しました。後輩の指導に専念するあまり、自分の稽古をほとんどしていなかったのが、このよう な結果につながったことは確かです。無理をしてパーティーでは愛想よくふるまっていたのが、いかにも気の毒でした。ともかく、これで関取の座を失ったの は、実に残念です。
     星安出寿の方は、久しぶりの勝ち越しです。文字どおり歯をくいしばっての日頃の努力がやっと実を結んだわけで、どんなにうれしかったことでしょう。ほんとうにおめでとう。
     ベテラン弟子の霧昇は、序ノ口にまで落ちてもくじけないで稽古にはげんでいたのが実を結び、5勝2敗の好成績でみごとに勝ち越しました。この人の実力から見れば当然のことでしょう。
     楢橋、岡本の勝ち越しも期待通りですが、今までふるわなかった軽量の貴島、序ノ口に落ちていた末永がそれに並んだのは、いいニュースです。
     宇部は星ひとつの差で負け越していますが、これは十三日目の勝負がきわどく、勝っていたのに行司軍配が相手力 士にあがってしまったことによるものです。これは明らかに差し違いでしたが、物言いがつかなかったので負けとなり、今では取り返しがつきません。むかしの 霧島が数えきれないほどの誤審の犠牲になっていたことが思い出されます。
     同じく星ひとつで負け越した組に、栃谷が入っているのは、むしろ朗報です。師匠の話では(例のキリシマジョー クなのか本気なのかはわかりませんが)今のところいちばん熱心に稽古をしているのは栃谷だそうです。落第生で、みんなに蔑まれている栃谷を、親方だけは けっして見放していないということは確かでしょう。このようなありがたい師匠を持った栃谷は、本当にしあわせものです。
     和歌嵐、土佐、霧錦、成井などの有望力士がそろって2勝5敗というのはショックでした。同じく有望組の白澤も、ひどい怪我のため入院し、不運としか言いようがありません。

     余談になりますが、このような成績不振にもかかわらず、陸奥部屋の名古屋場所打ち上げパーティーにはびっくりす るほど多数の贔屓の人たちが集まり、かなり広い会場が満員御礼の状態でした。ふつう、ファンというものはまことに現金なもので、勢いのいい時はわっと集 まっても、いったんだめになるとだれも来なくなり、閑古鳥が鳴くようなありさまになるものですが、陸奥部屋だけは別格です。勝ち負けにまったく関係なく、 支持者がどんどんふえていくということは、まさに驚きです。
     このようなことを見ていると、現役時代の霧島が、負ければ負けるほど応援の歓声が高まっていったということを、どうしても思い出してしまうのです。これは世にも不思議な現象ではないでしょうか。
     
     

    陸奥部屋ニュース - 2000年5-6月

    (6月26日改訂版)


     新しい番付順に名前をならべると、以下の通りです。

    星誕期   十両  東 8枚目
    星安出寿  幕下  東14枚目
    和歌嵐   三枚目 東43枚目
    土佐    序二段 西17枚目
    藤本    序二段 西38枚目
    岡本    序二段 東53枚目
    霧錦    序二段 東74枚目
    宇部    序二段 西91枚目
    白澤    序二段 西93枚目
    野村    序二段 東102枚目
    楢橋    序二段 東105枚目
    下迫    序二段 東132枚目
    成井    序二段 東141枚目
    霧昇    序ノ口 西 6枚目
    末永    序ノ口 西11枚目
    栃谷    序ノ口 東15枚目
    新保    序ノ口 西20枚目
    貴島    序ノ口 西21枚目
    小林    序ノ口 東35枚目
    原田    序ノ口 西42枚目


     ここで、2000年夏場所千秋楽までの、初土俵以来のデータを整理してみると、つぎのようになります。
     (勝率は通算出場回数に対する累計勝ち星数の割合です。ベテランの二人は、計算の基礎になる通算出場回数がちがいすぎ、若手との算術的な比較はまったく無意味なので、別統計として扱いました。また新入門の2名も、休場などで統計的に意味がないので、除外しました。)

         勝率  通算出場回数
    星誕期  54.5%   656
    星安出寿 52.0%   632

    和歌嵐  65.3%    49
    藤本   59.5%    42
    土佐   59.2%    49
    岡本   55.1%    49
    宇部   53.1%    49
    白澤   53.1%    49
    霧錦   48.6%    70
    楢橋   47.3%    91
    成井   44.9%    49
    霧昇   43.7%   119
    野村   38.5%    91
    下迫   37.8%    82
    末永   36.7%    49
    新保   30.6%    49
    貴島   25.4%    63
    栃谷   20.8%    24

     なお、2000年夏場所だけの成績は次の通りです。
    5勝2敗 白澤
    8勝7敗 星誕期
    4勝3敗 和歌嵐 土佐 霧錦 宇部 楢橋
    3勝4敗 星安出寿 岡本 成井 末永 栃谷
    2勝5敗 藤本 霧昇 新保
    1勝6敗 野村 貴島
    1勝2敗4休 下迫
    1勝3敗3休 小林
    全休 上山 山路
     夏場所では、全体としては期待されたほどよくなかったのですが、その原因のひとつとしては、春場所の星運がよすぎた結 果、実力を上まわるような番付順位になっていた若手力士たちがかなりいたということが言えます。上にあがれば、当然、経験を積んだ古顔と対戦することが多 くなります。相撲ことばで「家賃が高い」といわれるような状況に、まともにぶつかってしまったわけです。また、一般の平均より軽量の力士の多い陸奥部屋の 場合、相手の平均体重が格段に重くなるということはたいへんなことです。
     前場所では、ほとんどの若手が序二段に昇進し、三段目の和歌嵐につづいて、序二段14名がならんでいたのです が、以上のような事情で、今度の番付では、序二段に残ったのは10名となりました。新番付と通算勝率表とをくらべて見ると、全体としては、実力にやや近い 評価になったといえるのかもしれません。ただし、ベテランの霧昇が序ノ口に落ちてしまったのは、まったく気の毒です。

     星誕期は、夏場所中は黒星先行が多くてひやひやさせましたが、千秋楽ぎりぎりに、やっと勝ち越しました。幕内を目指さなければいけない局面では、まことに貴重な一勝でした。
     星安出寿の方は星ひとつの差で、痛恨の負け越しです。さんざんだった先場所よりはましでしたが、この人の場合 は、稽古も実力も十分すぎるほどなのに、なぜ負けるのか、まったく運が悪いとしかいいようがありません。ずっと前に失った十両の地位への復帰は、一時はす ぐそこに目に見えていたのに、また遠くなりました。じつに残念です。
     いいニュースとしては、下位にいた白澤が、5勝2敗でみごとに勝ち越したことがまずあげられます。でも、これ は意外ではなく、むしろ当然です。ただ、これでまた番付があがると負担もふえますが、素質は十分なのですから、とにかく自信をもって、これからも勝ちつづ けなければいけないでしょう。
     4勝3敗の5人は、いずれももっともと納得できる人たちです。和歌嵐は、トップランナーの座を守り、安定感を見せました。土佐もこれにつづき、安定しています。霧錦、宇部、楢橋は、もう少し上がるのが当然だったところですから、勝ち越してほんとうによかったといえます。
     3勝4敗したなかで、栃谷は、生まれてはじめての3勝です。これがやる気につながればいいのですが...
     貴島の1勝6敗は、軽量のハンディがどんなにひどいものかを思わせます。まさに悲劇です。

     軽量といえば、菊池は、ついに力つきて、部屋を去りました。上山もそれにつづきました。今年は霧鈴木のあと、これで脱落者は3人になります。残念なことですが、相撲の経験がいくらかでもこれからの人生に役にたてばまったくのむだにはならないのですが…
     夏場所でデビューした新弟子は小林と山路ですが、二人とも怪我をして、休場してしまいました。(小林は場所中、山路は場所前から)
     その後、原田(17才、173 cm、85kg)が陸奥部屋に入って来ました。
     なお、ながい間陸奥部屋に内弟子として起居し、稽古にも熱心に加わっていたモンゴル出身のウヌルは、立田川部屋から、白馬(はくば)の名で出ていましたが、夏場所は5勝2敗と好成績で、番付も序二段80枚目にあがっています。

     人数がふえすぎたので、いよいよ大部屋が手狭になり、もう限界に達しています。そこで将来は、「ちゃん こ霧島」が今1階から4階まで使っているビルの上の方をもう2階借りて、陸奥部屋宿舎とすることを計画中だということです。このビルは裏口が部屋のちょう どお向かいにありますので、通りを横切るだけでいいという利点があり、場所としては理想的でしょう。
     田村マネージャーの荷を軽くするため、今年のはじめから、プロのマネージャー北原敏文氏が参加しました。もとは板東英二、上岡龍太郎のマネージャーをつとめていた人です。これで、田村マネージャーは、後進の指導や、部屋内部の調整などに専念できるようになったわけです。
     
     
     
     


    バックナンバー     2004-2006        2007-2008



     
     

    ホームページに戻る